2010/12/17 忘年会廻り

12月第3週の金曜日、世間では忘年会シーズン最大のピークを迎えているのではないでしょうか。
私も、忘年会を3件ほどお邪魔させて頂きました。

全道庁退職者会清田区支部の忘年会、私の後援会夫人部の忘年会、そして、札幌市医師会白石区支部の忘年会にお邪魔したときの写真です。
2010/12/12 民主党札幌セミナー

民主党札幌セミナーにおいて講師を務めることとなりました。
「民主党の地域主権戦略とは何か」というテーマで約60分、講演をさせて頂きました。
また、この日は民主党札幌運営委員会が執り行われ、来春の統一自治体選挙を闘う道議会議員候補予定者(札幌圏)と、札幌市議会議員候補予定者が機関決定されました。

写真は、僭越ながら、私が壇上で「団結してガンバロー!」の音頭を取ったものです。
2010/12/8 バッテリー交換式EVタクシーを視察

虎ノ門で実証試験中のEV(電気自動車)のバッテリー交換スタンドを視察しました。

EV車の市場投入が次々と決まり、永田町や霞ヶ関でもEV車を見かける機会は 増えています。 しかし、EV車普及のネックとして巷間言われているのが、 同排気量相当のガソリン車に比べてかなり割高な販売価格、 充電にかかる時間や、地方での充電スタンドの整備率の低さなどです。

なかでも最大のネックは、バッテリー電池の走行距離(フル充電で100km程度)です。

今回視察したベタープレイス社(http://japan.betterplace.com/the-solution-switch-stations)の

バッテリーステーションは、経産省エネルギー庁の石油資源課の出資により実現。 石油資源などインフラが頭打ちになっている部分について、EV時代を見据た発想の一方で、 とりわけ経営が厳しい地方のガソリンスタンドにリプレースによる 生き残りの道を模索することも視野に入れた実証試験です。

EVタクシーがバッテリー交換ステーションに入る際には、IDカードを認識。 あとは、わずか52秒で自動的にバッテリー交換が終わります。 試乗したまま交換を体験しましたが、約250kgの電池が外れた瞬間に、 軽くなった車体がわずかに浮き上がる感覚があり、新電池装着時に軽く沈み込む程度。

走行中もまったくの無音で、構造上の問題としてガソリン車に比べてもスムーズな加速に、 乗り心地も抜群です。 何より、ハイブリッド車からさらに進んだ未来のエコカーに乗っているというワクワク感が 夢を与えてくれます。

EV車の長所は燃料代の安さにありますが、自家用車の場合、初期費用の高さにより 長所が減殺されてしまいます。 BP社は、一日の走行距離が長いタクシー(都内で平均300km/日)の経済性に着目することで、 継続性のある新しいビジネスモデルの可能性を提案しています。

ちなみに都内のタクシー台数は全乗用車の2%に過ぎませんが、CO2排出量の20%を占めるそう。 すべてEV車に置き換えると、環境負荷がぐっと優しくなるだけではなく、 未来環境都市・東京として先進都市のイメージづくりにも大いに役立つかもしれません。

非常に楽しい視察でした。

2010/12/8 中国国際友好連絡会の表敬

中国国際友好連絡会の表敬訪問を受け、意見交換をしました。
中友連は、ケ小平氏が設立し、30年以上にわたり民間外交に寄与してきた団体で、 現在は李肇星前外相が会長を務めています。

この日は、李暁華副会長を団長とする訪問団が会館事務所を訪れ、 引き続き両国間の民間交流を支援して、両国の役割を前進させるよう 努力していきたいとのご要請を承りました。

2004年、当時野党党首だった菅さんや土肥隆一さんとともに SARSが蔓延する真っ只中の北京を訪問したこと、 国際イベントが続々とキャンセルになった中で胡錦濤主席から大変な歓待を受けたこと、 その時の中連部の外交部長が李肇星さんだったことなど、 懐かしい野党外交のエピソードをお話しました。

私からは「紆余曲折はあるが、全体としては大きな友好関係の方向にある。 ケ小平氏や周恩来氏ら先人が築いていった良好な関係をより大きな流れにしていきたい」と 申し上げました。
李暁華副会長からは、「荒井先生の日中関係全体についてのご判断や、 民間交流の重要性の認識について、大変賛成であります。 記憶にまちがいがなければ、周恩来は60年代にも民間交流の重要性を繰り返し、 胡錦濤や恩家宝も外交の基本は草の根、民間にあると説いた。 中日間に意見の食い違いがあるのは否めないが、ケ小平の言葉を思い出します。」 『我々の世代の知恵には限りがある。解決するのは次の世代に任せましょう』
大局に立って、理性を持って両国間の国際問題の解決にあたりましょうと 相互に見解を同じく致しました。

友好の贈り物として、中国の有名な書家の手によるの書(写真)を 頂戴しました。 本当の友達なら、距離的には離れていてもいつも一緒にいるような気持ちを 持てるものだという意味の言葉が記されているそうです。 議員会館の応接室に飾ってあります。
 
2010/11/29 東京で「荒井さとし政経セミナー」を開催

先般11月29日、後援会の御尽力により、 東京で「荒井さとし政経セミナー」を開催して頂きました。

講師をお招きしての時局講演が毎年の恒例となっておりましたが、 本年は、私自身が約1時間にわたって講演致しました。 ねじれ国会の現状ならびに今後の見通しについて、 またマニフェストの進捗状況などから見る民主党政権15ヶ月の成果と そこから浮き彫りになった諸課題について私の整理や考えを語らせて頂きました。
同時に現状を打開するための荒井ビジョンとして、
@官邸機能強化と日本版NSC構想、セカンドトラックの構築等
A政官業と日銀の一体的な「成長戦略」推進
B農業林業の活路とTPP
C公務員制度改革のあり方 などについてお話致しました。

月末のお昼にも関わらず、満員御礼のご来場を賜りました。
改めて関係各位に衷心より感謝申し上げます。
続く懇親会では、江田五月前参院議長が激励に駆けつけてくださいました。
時局極めて重大な折柄、私も最善を尽くし、重責を全うする所存です。
後援者の皆様を前にして、政権交代の意義を後退させることのなきよう、 この混迷期を切り拓いて参る覚悟を新たに致しました。

 
2010/11/22 北海道薬剤師会との意見交換

北海道薬事会館において、北海道薬剤師会との意見交換を行った写真です。

 
2010/11/18 北海道関係各位と面会

北海道副知事、札幌市長をはじめ、北海道内関係者が会館にいらっしゃいました。
写真は、北海道副知事が会館にお越しになった際に撮ったものです。

 
2010/11/13 企業後援会との勉強会

札幌市内において、私の企業後援会主催による勉強会に参加したときの写真です。
私が大臣在任中に取り組んだ仕事や、日中・日ロをはじめとする外交問題、今年度補正予算についてなど、多岐にわたるテーマで話をさせて頂きました。
集まった方からは、北海道経済の動向やTPPに関する質問などを頂戴し、閉会後も活発な意見交換が行われました。

 
2010/11/01 民主党北海道代表就任記者会見

10月30日に行われた民主党北海道常任幹事会において、私の民主党北海道代表就任が承認されました。
そのことを公式に報告するため、就任記者会見を行ったときの写真です。
来年春に行われる統一地方選挙における知事選および道議選での勝利が目下の目標ですが、 なによりも、疲弊する北海道の声を国政に届ける受け皿として一生懸命に汗をかくことが私に求められる役目だと考えています。
2010/10/9、10、11 荒井さとし後援会秋の集い

豊平区、清田区、白石区それぞれにおいて、後援会主催の「秋の集い」を開催致しました。
三連休の最中ではありましたが、いずれの会場も大勢の方にお越し頂き、盛会に終わりました。

秋の集いは毎年開催している恒例行事ですが、昨年とはまた違った状況下での開催となりました。
政権交代から早や一年が経過しましたが、民主党政権が必ずしもご期待に応えきれてはおらず、また、私の事務所費を巡る一連の報道においても、皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けすることとなりました。 私と一心同体となって日々の活動に取り組んで頂いている後援会の皆様にも、色々と辛い思いをさせてしまったのではないでしょうか。 ご迷惑をお掛けしたことに対して申し訳なく思うと同時に、そのような中でも力強いご支援、激励を頂いたことに感謝の思いでいっぱいです。 こうした支えがあるからこそ、政治家は政治家としての活動が出来るのだと改めて感じさせられました。

また、清田区、白石区で行った秋の集いには江田五月先生にもお越し頂きました。
前参議院議長、そして現在は民主党最高顧問を務める大物政治家ですが、会場にお越し頂いた方々と気さくに歓談、記念写真などをされ、多くの方が、江田五月先生の素晴らしいお人柄に触れることとなりました。
この場をお借りしまして、本会にご協力頂いた後援会の皆様、足を運んで下さった参加者の皆様、ご多忙の合間を縫って駆けつけて下さった江田五月先生に改めて御礼申し上げます。

そして、衆議院補欠選挙の告示日を目前に控え、江田五月先生とともに中前茂行さんの応援に向かいました。 三井辨雄先生の国土交通副大臣就任に伴い、不肖ながら私が中前茂行さんの選挙対策本部長を務めることとなり、告示日前日に開かれた出陣式に参加致しました。 たいへん厳しい選挙と言われておりますが、この難局の最中に敢えて手を挙げてくれた中前茂行さんを何としても勝たせたい。その思いで、私も全力で闘い抜く所存です。
2010/5/27 HBSジャパントリップが来日

HBS(ハーバード・ビジネス・スクール)で例年開催されているジャパントリップ団、 約50名が来日し、鳩山総理と面会しました。その後、議長公邸にて、江田五月 参院議長を表敬訪問しました。

ジャパントリップとは、ハーバードビジネススクールに留学中の日本人学生たちが幹事となって企画し、 将来各国ビジネス界、政府機関等のーダーへと巣立っていく学生たちに、 日本の文化・歴史・政治経済などを直接紹介するための機会です。 歴代政権において、ジャパンツアーが時の総理大臣との面会を果たしたのは 今回が初めてとの事。

官邸内の大ホールにておよそ30分にわたって学生との面談に応じた鳩山総理は、 「民主党政権がスタートして8ヶ月、試行錯誤が続いており、 国民の皆様にも必ずしも大きな変化が見えない中で苛立ちが募っているのも 事実であるが、政治家が意志を示すことのできる国にしたい。 一言でいえば、国民の意志でもっと積極的に国づくり・町づくりに関わるような日本にしたい。 HBSの皆さんが今後日本とアメリカの信頼関係を増すことを期待している」と挨拶しました。

続いて、一行は議長公邸に江田五月参院議長を表敬訪問。 雨上がりの涼風が吹き渡る芝生の上で、青空と満開のバラを背景にして 笑顔満開の記念写真。 オックスフォード留学経験をお持ちの江田議長は、堪能な英語力によって、 日本の政治状況と鳩山政権、デフレ下の日本、今後の成長戦略、女性の社会進出や 環境問題、アジアにおける人権確立等、非常に多岐にわたる意見交換をして頂きました。

HBSジャパントリップ史に残る1日であったと学生たちは感激していました。

私からは、日本経済がこの20年間にわたって活力を失ったのは、 財政や金融政策の失敗などもあるが、最大の要因は人だと語りました。 デフレや経済バブルの崩壊は、資本主義にとってつきものかも知れないが、 世界中でそれに代わる考え方を模索し、試行錯誤の中で新しい方向性が打ち出されつつあります。 しかし日本では、若い優秀な起業家や創業者が少なくなっています。 多くの起業の中からこそ新たな活力が生まれるのです。 HBSの彼らが日本にもっと関心をもって、日本に企業を起こすような環境になって欲しいものだと 感じました。
2010/5/12 日本の中小企業力!【大田区の企業視察】

藤田憲彦衆院議員の案内で、大田区にある対照的な2つの企業を視察。
かつて1980年代に大田区に約10,000社あった町工場は、現在約4,000にまで減少したが、 日本屈指の製造業集積として、少数精鋭で懸命に頑張っている。リーマンショックに誘発された今回の不況は、優良企業にも大きな打撃を与えており、 日本の製造業は正念場を迎えている。

<加藤研磨製作所> http://www.kato-kenma.com/
大田区にある代表的な町工場で、ここでは金型をつくるための基本ゲージを作っている。 金型をつくれるかどうかが製造業の基本であり、金型を作れる地域は国内でも限られている。 0.5ミクロン(5/10,000ミリ)単位による加工は、もちろん世界一の技術水準。 温度・湿度管理のもとで、精度が要求される作業が行われている。

金型をつくるための基本ゲージを作る技術は、日本が抜群に優れているが、 中国メーカーが最新の工作機械を大量に買いつけており、また定年退職した技術者が 引き抜かれている現実もあり、この10年で差は確実に縮まるだろう。 この4,000社を守れるかどうかに、日本の製造業の浮沈がかかっている。
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<医療ベンチャー、EBM> http://ebm.vc/company.html
続いて、大田区の工場アパート「テクノFRONT森ケ崎」を視察。 その中の1社、学生ものづくり医療ベンチャーのEBMを訪問し、 『冠動脈バイパス手術訓練装置YOUCAN(ヨウカン)・BEAT』というシュミレーターを体験。 心臓・血管と同じ硬さのシリコンを縫合用の針と糸で縫うのだが、 これが非常に難しい。

バイパス手術症例の少ない日本で、全国で25,000人の医師へのヒアリングに基づき、 医師が求めるシンプルなトレーニングをできる製品として、米国胸部外科学会で2年連続 採用されているそうだ。医療用電気製品として販売するため、薬事法の制約を受けず、 低コストを実現していると聞いた。
大学発のベンチャーで、院生インターンも多く研究開発から販路開拓に関わっており、 マイクロソフトや米アップルなどの草創期もきっとこのような活気とパッションに満ちた 環境だったのではないかと頼もしく感じた。 EBMは超優良な成功例ということだが、羽田空港に密接する大田区から 世界に飛び出していくベンチャーが続々とうまれることを期待する。 知的クラスタープロジェクトからどう産業化するか、 必要な政策スキームや規制緩和などについて、 彼らのような若者の意見をもっと聞いてみたい。
2010/5/1 メーデー

全道メーデーの前段にて街頭演説を行ったときの写真です。
鳩山政権は取り組むべき課題の重点項目に「雇用」を挙げています。
安心して働ける環境構築こそが、暮らしの安心に繋がると考えているからです。
ワンストップサービスや雇用保険の拡充もその一環ですが、 そのほかにも政労使関係者が一堂に会し、雇用状況改善に向けて知恵を出し合っているところです。 日本経済はデフレの真っ只中にあると言われていますが、今の雇用状況が改善されれば、 デフレ脱却に向けても大きな一歩となるはずです。
2010/4/25 えだの会総会

平成22年度えだの会総会に参加。
私からは国政報告として「鳩山政権が取り組んでいること」をお話し致しました。 日米外交における密約文書の存在が明らかになったり、幼保一元化に向けた動きが本格化するなど、 これまでの自民党政権では為し得なかった成果というものも着実に挙げているのです。 まだまだ改革の道半ばではありますが、課題に一つ一つ取り組んで国民の皆様からの信頼回復に努めてまいる所存です。

また、鳩山内閣のキーワードとなっている「脱官僚」「政治主導」という意味についても改めて話を致しました。 「政治主導」とは、決して政治家だけで仕事をするわけではありません。 政治家が官僚を上手くコントロールして、文字通り政治家が主導的役割を担って仕事をすることが「政治主導」なのです。 こちらもまだ道半ばではありますが、着々と「政治主導」の体制構築が行われているところです。

集まった方々にも鳩山政権の取り組みについてご理解を頂けたようで 「荒井さん、鳩山総理を支えてね」「身体を壊さないようにね」と叱咤激励を頂戴致しました。 皆様の熱い思いがあってこそ、私が国政で仕事が出来るのです。
2010/4/24 民主党北海道タウンミーティング

札幌市内において開催されたタウンミーティングに参加。一般参加者が200人集まりました。

開会にあたって三井わきお民主党北海道代表は、 「政権発足以降、民主党や政府に対しては厳しい意見があるが、反省すべきところは率直に反省しなければならない。 今回のタウンミーティングを通じて、皆さんの声をしっかり聞く、この取り組みを強化していく必要がある」と挨拶。

そして、「事業仕分け」の中心的役割を担う枝野幸男行政刷新担当大臣が基調講演にて、マニフェストの進捗状況についての説明を行いました。 「事業仕分けだけでは財源の確保は難しい。マニフェストで約束した4年後の9兆円の財源を生み出すためには、国家戦略的な面と地域主権的な戦略の両面を見ながらの政治的判断が必要になってくる」と講演されました。

会場からは、高速道路無料化や普天間問題への対応、メディア対策などについて厳しい意見と注文が出され、 枝野大臣をはじめ、小川勝也首相補佐官と私とで現政権の取り組みにつきまして回答をさせて頂きました。

このタウンミーティングを通じて、皆様が民主党政権の誕生に向けて大きな期待を抱いておられること、 そして、現状ではその大きな期待に必ずしもお応えすることが出来ていないことを改めて感じさせられました。 とりわけ、今回のタウンミーティングに限らず「民主党(または内閣)はメディア対策が下手だ」という声を多く頂戴しています。 たしかに、ここまでの鳩山内閣の取り組みが普天間基地や高速道路無料化の話題にほとんどかき消され、 私達の活動を必ずしも十分に伝えきれていないという思いを痛切に感じています。

(今回のタウンミーティングの内容は、民主党北海道のホームページから閲覧可能です。 http://www.ustream.tv/channel/minsyu-symp2から御覧ください。)
2010/4/8 平和7人委員会が総理と面会

湯川秀樹博士が作った「世界平和アピール7人委員会」の皆さんが 鳩山総理を表敬訪問。
核兵器のない世界に向けたアピール文と 世界の核実験の歴史を15分で俯瞰・体験することのできる映像作品のDVDを寄贈しました。(「1945-1998 オーバーキルド」作者:橋本公氏)

昨年末に江田五月参院議長から代表者の小沼通二教授のご紹介を受け、 その活動のご趣旨に賛同と敬意を表して、この日の面会が実現しました。
折りしも、前日7日にはオバマ米大統領が「非保有国には核を使用しない」という歴史的な核戦略 見直しを発表し、また鳩山総理が12日からワシントンでの核セキュリティサミットへの出席を控えた タイミング。
鳩山総理からは、 「日本には世界の流れを導く同義的な責任があり、 オバマ大統領の大変大きな決断に対して、すべての核保有国が思いを共有できるよう サミットで働きかけたい」と表敬を感謝するコメントがありました。
2010/4/3 東京電力の柏崎刈羽原発を視察

新潟にある東京電力の柏崎刈羽原子力発電所を視察しました。
昨年末、日本はUAE(アラブ首長国連邦)の原発を韓国企業に受注されるというショックに見舞われました。インフラ輸出など日本の成長戦略を考える上で、原発を視察してみたいというリクエストに応じて頂きました。

柏崎原発は、柏崎市と刈羽村にまたがる東京ドーム90個分の敷地に、世界初の改良型2基をあわせた計7基の原子炉を備え、出力821.2kWは世界最大の発電所です。
9.11テロ以降、原発に入るにあたっては事前の登録と、身分証明書による本人確認が徹底されています。体の露出部分を覆うため防護服に着替え、放射線カウンターも装着。
いくつものセキュリティーゲートを通過してから、3号機、4号機の施設内で説明を受けました。官邸以上に厳重なセキュリティー体制です。定期点検中で原子炉が稼動していないため、普段は見ることのできない原子炉格納容器の中まで入ることができました。
技術力の粋・結晶の前に降り立った時、人知や科学技術の歴史に思いが及び、図らずも感動を覚えました。
まだ記憶に新しい07年中越地震で、この柏崎・刈羽原発でも直下型の激しい揺れに見舞われたそうです。
中央制御室では人が立っておられず一時計器の確認ができない程の状況でしたが、すべての原子炉で緊急停止装置が作動し、地震時設計どおり安全に停止したそうです。ヒューマンエラーを回避する何重もの防御装置が組み込まれた設計となっており、とりわけ系統整備と安定化の面においては日本の原発の安全性は圧倒的です。

しかしながら地震によって地盤の沈下、建物の亀裂や火災、一部微量の放射性の水の漏洩などが確認されましたが大事には至らず、全号機の更なる安全に向けた点検整備を行なった結果、昨年12月に7号機、今年1月に6号機、計2基の運転が再開されています。IAEA調査団による報告書にも「今回の地震は、想定された地震動のレベルをはるかに上回っていたが、安全上重要な機器は予想以上にいい挙動を示していた。こうした内容を国際的な安全基準に反映させたい」と記されています。
 一方で、原発の安全性に対する根強い懸念や不安があることもよく理解しており、絶対的な安全向上に基づく国民のみな様の理解と支持が不可欠です。鳩山政権の掲げるCO2・25%削減を実効あるものにするためにも、私は原子力の利活用が現実的だと考えております。実際、柏崎刈羽プラントが停止すれば、日本全体のCO2排出量が2%上がるという試算があります。
安定的なエネルギー確保は政府の使命であり、CO2削減は国際的な命題です。
安全性と信頼性を向上させながら、原子力政策と真剣に向き合いたいと考えます。

2010/3/31 先進医療機器のテルモ視察

数名の同僚議員とともに国内有数の先進医療機器メーカー、 テルモのメディカルプラネックスを視察に出掛けました。 http://www.terumo.co.jp/company/development/pranex.html
同施設は、神奈川県の秦野市というところにあり、 自然豊かな素晴らしいロケーションです。
マイクロバス車中からは満開に近づく桜と、 冠雪の残る富士山を眺めることができ、 激務の中、束の間の安らぎを感じる時間となりました。

和地会長自らお出迎えを頂き、その開口一番で 民主党が今般の新成長戦略で、「ライフ・イノベーション」というキーワードで、 医療・健康産業を成長分野として位置づけたことに高い評価を頂戴致しました。 この観点は、民主党政権を取って初めて実現した政策。 非常に勇気づけられる思いです。

テルモは北里柴三郎博士らを発起人として体温計からスタートした会社です。 メディカルプラネックスは、最新の医療機器・コンピュータシミュレーションなどを備え、 医師だけでなく看護師や薬剤師、技師などのコメディカルスタッフが チームとなって最先端医療の模擬トレーニングを受けられることを その真髄としています。

これまでに国内外から4万人を超える医療従事者が訪れており、 カテーテルや人工心肺、補助人工心臓などの高度医療技術の習得や 緊急時の対処訓練などが行われています。 訓練だからこそできる「最悪のシナリオ」を体験することに 意義があるという技師の言葉に、改めて先進医療現場の苦労を実感しました。

自社製品だけに間口を狭めない医療全体のための総合的なトレーニング ルームは世界でもほぼ類を見ない存在です。

病院と同設備のトレーニングルームでは、成人や赤ちゃんの人体モデルに 触れながら心音を聞いたり、心拍数を低下させるとチアノーゼで唇が紫に 変化する様子などを見ましたが、 想像以上のリアルさに驚きました。
また、私が代表して心臓手術のシュミレーターを体験。 心臓のまわりの冠動脈が詰まっている部分にカテーテルを通すプログラムが セットされ、放射線で造影剤を投与した状態の模擬画像をみながら 最初はおっかなびっくりの挑戦。 血管内にカテーテルを通す時の抵抗感まで伝わり、うまく入らない場合には 体内の3D画像に切り替えて確認することもできます。 コツを掴んでスッと難所を通すことができ、拍手を浴びました。

テルモの歴史が一堂に並べられた展示場では、 体温計の変遷や補助人工心臓、刺しても痛くない極細針の「ナノパス」、 人工血管など、日本が誇る技術に感心しながら2時間を超える施設視察が終了。 食事をとりながら意見交換を行いました。

日本では行政スピードの遅さや規制の多さで、 素晴らしい技術を持ちながら「世界基準」や「商品化」においては 後塵を拝している現状があります。インフラの海外輸出と同じ構図です。 コスト産業から成長産業へを転換を図るためには、 成長を阻害する規制を見直し、官民一体のトップセールスによる 外交戦略が急務です。鳩山政権下でその兆しは出てきており、 6月にまとめる成長戦略でさらに明確に位置づける必要があります。 「ものづくり、とりわけ医療機器は改良と改善の連続。 日本の強み、得手であるものづくりをもう一度考える必要がある」という 和地会長の言葉に深く共感しました。
2010/3/22 公開討論会「政権交代と北海道」

北海道戦略会議による公開討論会「政権交代と北海道」にて基調講演を行いました。
この日は3連休の最終日ではありましたが、多くの方にお越し頂きました。 有難いと思うと同時に、皆様が北海道経済に不安や心配を抱いている表れでもあると改めて感じます。 講演の中では、成長戦略の概略を簡単に触れるとともに「経済・環境」についても思うところを述べさせて頂きました。

現在の世界には先進国と呼ばれる国が20数ヶ国ありますが、その中でGDP成長率が0またはマイナスなのは日本のみであります。 なぜ日本のみがこのような状態にあるのか。多くの有識者と論議しておりますが、未だに納得行く回答が得られておりません。
私自身も勉強中でありますが、その中で一つ考えられる原因はデフレです。
デフレになると物価が下がります。物価が下げると賃金も下がります。 賃金が下がると物を買えなくなります。そうなると、やがて経済全体が縮小します。 自民党政権も日本がデフレに陥っているという事実は知っていたはずですが、それを公言しませんでした。 経済がデフレに陥っていると認めることは、自らの経済政策が失敗だったと言うのと同じだからです。 それだけに、菅直人財務大臣が「日本経済はデフレである」と公の場で発表したことは極めて異例のことでした。 その後、日銀も日本経済がデフレ状態にあることを認め、10兆円の金融緩和を行ったのです。

デフレの影響が最も顕著に表れるのは雇用です。 現在の新卒者の就職率は、全国で80%、北海道で60%となっており、これは過去最低の数字です。 この現状を受け、鳩山内閣が真っ先に対策に取り組んだテーマでもあります。

そして、雇用問題とともに鳩山政権が取り組んでいることの一つに環境問題があります。 鳩山内閣はCO2排出量を25%削減することを目標に掲げております。 この目標については、GDPが下がる、コストがかかる、成長産業が失われるなど、反対の声も少なくありません。 しかし、1970年代に遡って考えますと、当時の日本は世界有数の環境汚染国でした。 当時の政府が環境関連の法律を作ろうとしましたが、このときも経済界からは反対の声が多く挙がりました。 しかし、結果として日本の環境技術は世界トップレベルにまで成長し、輸出産業まで出てきたのです。 この事例を見るに、環境問題に力を入れることと経済の成長は決して相矛盾するものではないのです。

もう一つ過去の事例を見てみますと、明治政府は発足4年以内に、国としての骨格作りを80%成し遂げました。 改革には、それだけのスピードが求められるということを意味しています。 私たちもこの事例に習い、これからの日本に求められる制度設計の実現に全力を尽くしたいと考えています。

時間の都合上、集まった皆様と意見交換が出来なかったことは残念ですが、私たちの取り組みをお話し出来る貴重な機会となりました。 今後も、北海道経済活性化の一助となるべく、全力で活動に取り組んでまいる所存です。
2010/3/11 電気自動車(E/V)の試乗

三菱自動車の電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』の試乗をしました。
この電気自動車は昨年7月から地方自治体、大手法人向けに先行的に市場導入されていましたが、 今年4月1日より国内自動車メーカーとして初めて一般ユーザーに発売されます。

小型モーターと最先端のリチウムイオンバッテリーをレイアウトした軽自動車で、価格460万円、 最高出力47KW。1充電の走行距離は100〜160Km,充電は三相200V、200V、100Vの3Way方式で緊急充 電30分で80%の充電をカバーする性能を有しています。 試乗は、丸の内周辺の一般道の為あまりスピードは出せませんでしたが、 アクセルを踏み込むと静かに力強く速やかに走り出しました。 軽自動車のため最高時速130kmのリミッターがかけられていますが、 技術的には時速160kmでの安定走行が可能な性能水準との事です。

今までエンジン音に慣れていた私には、その違いに驚きと感動を覚えました。 この電気自動車には、国からの補助金制度があり、同等クラスのガソリン車の 小売価格との差額の50%がキャッシュバックされ、320万円程度の価格で買えるそうです。 普及に当たっては、コストの削減、充電インフラ整備等解決すべき課題が多々あります。 特にバッテリーのコスト削減と性能のアップが全世界共通の課題と言えます。

日本が目指している環境立国実現には、ハイブリッド車や電気自動車他エコカーの 開発・普及が不可欠です。 またグローバルな自動車市場に日本の自動車産業・技術の アドバンスを確保し、環境と経済を両立させるべく政府の一員として支援して行く事を 強く感じました。
2010/3/8 「エキナカ」保育園の視察

JR立川駅構内にある「駅型保育園」を視察しました。
ターミナル駅の改札口から1〜2分の距離で、働くお母さんの強い味方です。 「駅の近くに保育園があればうれしい」という女性社員の声から 仕事と子育ての両立を支援するプロジェクトが発足し、 現在首都圏に約40カ所。 リーダーを含めメンバーの多くが女性社員です。

この日訪れた保育園は駅構内商業施設「エキュート」の4階にあり、 同フロアには診療所や薬局、英会話スクールなどの テナントが配置されており、女性の発想が生かされています。 診療所開設にあたっては、地元医師会の理解が不可欠だそうです。 子どもたちが元気に遊ぶ窓の外をたまに電車が行き交い、駅ならではの光景です。

日本は高齢化時代に直面し、生産労働人口が減少に転じるのは明らかです。 駅に近接する保育園が増えれば待機児童や女性のM字カーブの解消に 大きく役立つはずです。私鉄各社にもこの動きが広がることを期待致します。

そのためには阻害となっている行政上の要因を解決していくことが 政治の役割ですが、例えば老朽化した駅構内に保育所を開設する場合に 建築基準法の既存遡及が問題となります。 調理室・避難階段等の必要な最小限の改修だけで済まず、 駅全体の改修をしなければ開設が認められないケースもあり、 莫大な費用負担のため断念することもあるそうです。

また、都心には区や市などの行政区の境上に位置する駅が意外に多く、 区外の住民にも使われるからという理由で自治体から開設を断られる ケースもあるそう。 縦割行政の解消は、国民の皆さんから政権交代に込められた大きな付託です。 いま政府内で幼保一体化の検討も進めておりますが、 規制改革により、知恵を出すことで今すぐ実現できる行政課題にも どんどん取り組んでいきたいと思います。
2010/03/1 荒井さとし政経セミナー 満員御礼

年度末の平日昼にも関わらず、多くの方にご出席を賜りました。
ご協力を頂いたすべての皆様に改めて御礼申し上げます。

本年は、大久保尚武氏(積水化学工業・代表取締役会長)を講師に お招きし「環境経営と日本の成長戦略について」というテーマでお話を伺いました。 大久保さんは北海道出身で、札幌南高校の大先輩でもあります。 現在は日本経団連の自然保護協議会会長として、例年海外ミッションを敢行するなど精力的な活動をされています。

前半は、光熱費ゼロ住宅など環境に配慮したものづくりの先駆けとして、不況にも負けない成長カンパニーの経営者の視点から、 昨年策定した「新成長戦略」についての評価や提言を頂戴しました。 大久保さんは人事畑が長く、社長時代には人事部廃止という大胆な決断をされた方です。経営者にとって新規雇用創出や不況業種からの人材転換が いかに困難を伴うかというご指摘は、実体験に裏打ちされた言葉だけに重く響きました。  

また現在経団連ミッションで自然保護に深く関わられる中で、 世界の環境問題の中心がCO2削減から生物多様性に移りつつある潮流を感じるとの事。 示唆に富んだご見解です。 昨年末のCOP15で、排出削減の世界的な枠組みが発効する見通しは立たぬままです。、 EUで先行する排出権取引も局地的であり、世界的なマーケットが成熟する可能性が 薄いと見た投機マネーが市場から一斉に撤退したという観測もあります。 私自身も、国際的に排出枠をやり取りするだけでは、 世界の温室効果ガスの絶対量はほとんど変化しないだろうという懸念を持っており、 本質的な削減のためには、植樹により吸収源となる森林面積を増やすこと、そして その吸収量を正しく評価する仕組みと国際基準が必要だというのが持論です。

大久保さんのお話を受けて、その後の対談では、成長戦略における雇用の位置づけなどを 議論しました。私たちの意図としては、雇用を最大の成長戦略と位置づけることで、 過去の自民党政権下における成長戦略と一線画すという特徴を持たせたつもりです。 しかし、経営者、企業サイドからの視点としては、 いきなり需要創造ではなく、国民の需要をしっかりと見極めて 市場の声を聞き、それに見合った新しい市場をつくることが成長のもとであり、 本当に必要とされているものをどう作っていくかにターゲットを置くべきとのご提起。 今後、6月までに最終的な成長戦略をとりまとめる課程のなかで、 さらにいろいろな分野・団体からの提言に耳を傾け、広く開かれたヒアリングや 技術の現場視察を実施していく必要性を改めて感じています。

続く交流会では、お集まりいただいた皆様と名刺交換をしたり、 一緒に写真を撮ったりと、親交を深めさせて頂きました。 旧知の間柄、久しぶりにお会いした方、今回初めて足をお運び頂いた方などなど、 和やかで心温まるひと時に感謝致します。
本当にありがとうございました。
2010/02/27 荒井さとし新春の集い

遅れ馳せながら、恒例行事である新春の集いを開催。地域の方や、企業・諸団体の方、ご来賓、そして、藤川雅司さん、徳永エリさんの両参議院候補予定者が一同に会し、盛会に行うことが出来ました。

国政復帰後に執り行う初めての大規模行事であり、ご多用の中、また、足元が悪い中にもかかわらず、大勢の方が会場に足を運んで下さいました。 来賓としてお越し頂いた、上田文雄札幌市長からも「荒井さんを国政に送り出せて良かった。と喜びを感じている。」と有難いお言葉を頂戴しました。
昨年の衆院選において全国4番目の得票数を以って国政に押し上げて頂き、そして、首相補佐官の任に就いて仕事が出来るのも、地元の皆様が支えて下さってこそであり、改めて感謝の思いが込み上げてきます。

昨年、国家戦略担当の首相補佐官に就任して以降、最初に取り組んだことは雇用でした。
その一環として手掛けたワンストップサービスについては、札幌市が全国に先駆けて取り組んで頂きました。それとともに、私は日頃から新卒者の就職について大きな懸念を抱いています。
現在の日本社会において、新卒となる学生は、卒業する年の4月1日までに就職が決まらないと、その後の人生設計に大きな狂いが生じることとなってしまいます。学校を卒業した瞬間に既卒扱いとなり、社会人経験のある求職者と同じ土俵で就職活動をしなければならないからです。 日本の次代を担う若者が社会人として第一歩を踏み出そうとする中、こうした慣習が参入障壁となっていることに何ともやるせない思いが致します。

雇用の問題とともに私が深く関わったテーマは、成長戦略(基本方針)の策定でした。
これまで自民党政権下で作られていた成長戦略は「企業の国際競争力を高め、日本経済を成長させる」サプライサイド(供給側)の観点に立ったものがほとんどでした。一方、今回策定した成長戦略は「需要を喚起させることで経済を活性化させる」デマンドサイド(需要側)の観点に立ったものとなっています。とりわけ、「日本経済のお荷物」と揶揄されることすらあった地方経済に焦点を当てています。我々国会議員が経済について議論を行うとき、東京の有識者や経済人と懇談することが多いせいもあり、東京目線で物事を考えてしまう傾向があります。しかし、これからの日本経済を底上げする鍵となるのは、地方経済の成長にあります。先の基本方針にも地方活性化へのメッセージを発信致しましたが、これから戦略の具体的肉付け作業を行うにあたっても、そういったメッセージを発信出来ればと考えています。

今年になりますと、菅直人副総理が財務大臣に就任したことに伴い、私も財務省の仕事を少々手伝うことになりました。財務省は、今国会での平成22年度予算を通すため、今最も緊迫している省庁ではないかと思います。そのような中、我々民主党にとっては全く経験のない仕事ですので、勉強させられることの連続です。
昨夏の衆院選において政権は替わりましたが、財政状況は前政権からのものを引き継ぐわけです。
「よくぞここまで借金を膨らませたものだ…」と空恐ろしさを感じながら、日本の財政立直しに向けた大枠を作成しているところです。

これまでの野党という立場とは違った意味で、大きな責任の伴う仕事に取り組んでおります。先の衆院選で大きな得票を頂いた重み、そして、国政を担う重みを噛み締めるとともに、 地元の皆様からご負託を受けて、このような大きな仕事をさせて頂いている誇りを胸に日々を過ごしています。どうか、これからも私の政治活動にご理解とご支援を賜ります様、御願い申し上げます。
最後になりますが、本会にお越し頂いた方々、御協力頂いた方々に、この場を借りて改めて御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

2010/02/22 下水道管リニューアル工事現場を視察

22日深夜、都内の千住東幹線の下水道工事現場を視察。
年末にまとめた成長戦略の骨格の中でも、成長分野のひとつとしてストックマネジメントを取り上げましたので、 関心を持つ議員有志で出かけました。
アメリカでは1980年代に大きな橋が相次いで落ちるなどして顕在化した社会資本の老朽化が、 この日本でも急速に進んでいます。

戦後の復興期に建設された道路や橋、上下水道管などのインフラが この20〜30年の間に、一気に耐用年数を迎えます。
そうなると全国各地で橋が落ちたり、道路が陥没したり、水道管が破裂して 大事故につながりかねないという事態を私はかねてより心配しております。

さて、この日は下水道管の老朽化の実情をこの目で確認すること、 さらに道路を掘り返すことなく下水道管をリニューアルし 長寿命化する最先端技術の両方を見られるという現場に伺いました。

公道の使用許可が下りる20時すぎから夜間工事が始まります。
安全を最優先し、現場にバリケードを築く作業が完了してから、 実際にマンホールに入ることができたのは23時頃でした。

胸まである胴づきにヘルメット、マスクのフル装備を着用し、 人ひとりが降りるのがやっとのマンホールを順番に降りていきます。
ようやく立てるぐらいの高さの下水道管は、約50年が経過しているそうで、 ところどころコンクリートが崩れ、腐食して粉々になった鉄筋が露出しており、 想像以上の事態に、一同息をのみました。

下流部分のすでにリニューアル(更生)工事が済んだ部分をあわせて視察。
その移動の間、開かずの踏み切りで10分以上立ち往生し、 期せずして別の行政問題にも直面することになりました。
この日見せてもらった現場は「SPR工法」という、 老朽化した下水道管の内側から、塩化ビニルの新素材を巻いていく手法です。
道路を掘り返さず下水を流して使用しながらの状態で工事ができる点で 非常に画期的な技術です。東京都では既に10年前から採用されているそう。

管口径は若干小さくなりますが、この素材はコンクリートに比べて 流水速度が増すため、実際の流量は上回るということです。リニューアルにより、下水管の寿命は約50年延びるそうです。

日本が世界に誇れる先端技術のひとつとして、今後、同様の問題を抱える国々に 輸出できる可能性の高い分野です。また、数時間も下水管の中で作業するという 過酷な現場にもかかわらず、働いている職人さんたちが非常に活き活きとしているのが 印象的だったという感想を抱いた方もありました。
実際、最新技術で社会に貢献しているということが皆さんの誇りになっているとの事。 非常に良い体験をさせて頂きました。

2010/02/14 最先端、超々臨界の石炭火力発電所視察

日本J−POWERの磯子火力発電所を視察しました。
日本が世界に誇る石炭火力の最先端技術です。
365万人都市、横浜のど真ん中にありながら、SOx、NOxといった排ガスを極小まで抑える排煙装置や集じん装置により、天燃ガスタービン並みのクリーンさを保ち、大都市圏におけるエネルギーと環境の共生を体現している先端施設です。

平成21年に稼働した2号炉は、USC(超々臨界)を採用。
連日、国内だけでなく中国などのアジア諸国からも視察団が訪れているそうです。

石炭は資源量も豊富で低価格、石油のように政情不安定な 中東に集中することもなく、世界中に分散しています。
世界の発電電力の約40%が石炭火力によるもので、中国・インドなどは実に7〜8割を石炭に依存している現実があります。
他のエネルギーに比べて発電課程でのCO2排出量が多いというデメリットがありますが、後発国の旧型の発電所を磯子式にリプレースすることで熱効率も格段にあがり、CO2排出量を激減させることが可能です。

仮に、石炭依存率が高いアメリカ、中国、インドなどにリプレースした場合、 CO2削減効果は13億トンという驚きの試算があり、これは日本全体の年間排出量に相当するそうです。

私たちはこのクリーンコール技術に着目し、国家戦略室が年末にとりまとめた「新成長戦略」の中でも取り上げた経緯があり、是非現場を見たいと今回のプライベート視察が実現しました。

所長の説明を受けながら発電所内を見せて頂きましたが、運転に携わる人数の少なさにまず驚きました。
制御室の自動化が進み、技術が高度化するほど、オペレーターには熟練と高い職能が求められるようになります。
自動制御を止めるかどうかのタイミング、修理やメンテナンスのノウハウなどの高度な判断をできる人づくりが、日本の持つ最大の強みなのだと改めて感じました。
アジアをはじめとする諸外国が喉から手が出るほど欲しいのが、この「目利き」ができる人材だということです。

最高峰の技術にノウハウや人をあわせたトータルのシステムで輸出することで、世界のCO2削減に貢献しながら、日本を牽引する成長産業としての期待が持てる分野です。
そのためには、海外展開を阻む要因や政府としてのバックアップ策の検証に熱心に取り組みたいと考えています。
2010/02/07 民主党北海道第3区総支部定期大会

私が代表を務める、民主党北海道第3区総支部の定期大会を開催致しました。
昨年の衆院選総選挙は、道議・市議・党員が一丸となって闘いに取り組み、全国4番目の得票数で私を国政に押し上げて頂く大きな原動力となりました。
しかし、昨年全体を振り返りますと、総選挙対策に傾注し、党勢拡大に向けた日常活動が疎かになったことは否めません。
この日の定期大会では、総選挙を含めた昨年一年の活動を振り返るとともに、今年度の活動方針、そして、夏の参議院選挙、来年の統一地方選挙への取り組みを協議致しました。
集まった代議員各位と党員・サポーターの拡大や参院選対策などの意見を交わしながら、万事滞りなく大会を終えることが出来ました。

定期大会終了後の懇親会の席には、夏の参議院選挙に民主党公認での立候補を予定している藤川雅司さんが駆けつけ、ご挨拶を頂きました。
もう1人の公認候補予定者である徳永エリさんは日程の都合がつかずお見えになりませんでしたが、来る参院選での2議席獲得を目指し、私たちも全力でお2人をバックアップ致します。 鳩山内閣発足から早くも5ヶ月が経とうとしています。
国民の関心はもはや「政権交代」ではなく、「公約実現」「政権担当(維持)能力」にあります。
私たちもそのことをしっかりと認識し、日々の活動に取り組まなければなりません。

2010/01/30 行政との懇談会

不動産政治連盟札幌南支部が主催する「行政との懇談会」に講師として招かれました。
昨年末にとりまとめた新成長戦略について、そして北海道経済の展望について講演を致しました。

このところ政治に関する話題が「政治とカネ」をめぐるものが中心となり、この間の鳩山政権の取り組みがほとんど取り上げられずにいます。
しかし、新成長戦略の基本方針について一つ一つ説明することにより、会場に来られた方々も現政権の取り組みについてご理解頂けたことと手応えを感じております。

2010/01/23 企業後援会との勉強会

札幌市内ホテルにおいて、民主党北海道定期大会が行われました。
平成22年度の活動方針を決めるとともに、私から昨年度の国会での取り組みを報告させて頂きました。

定期大会終了後、別会場にて企業後援会による勉強会を開催。
不肖ながら私が講師役を務め、昨年末に取りまとめた新成長戦略について話を致しました。
主な特色は、1月18日の活動レポートにて前述しましたが、 この成長戦略は北海道にとって大きな可能性を秘めたものとなっています。(北方式住宅が典型例)

経済不振に悩む日本経済の中でも、北海道はその度合が特に深刻と言われていますが、 北海道のポテンシャルは、これからの日本経済の牽引役となっても不思議ではありません。
秘めた力をどう開花させるか。それを見出す一助として成長戦略を活用して頂ければと考えています。
2010/01/22 民主党北海道新春パーティー

民主党北海道の新春パーティーに参加。政権与党となったこともあり、会場内は例年以上の賑わいを見せていました。

鳩山首相は公務の為、出席叶いませんでしたが、小沢一郎幹事長が会場に駆けつけました。
挨拶に立った小沢幹事長は、「昨年の総選挙、北の大地から政権交代の力を、機動力を発揮して頂き大勝した。」と、参集した2,200人近くの参加者に謝意を表明。
その上で、「皆さんとの約束を守ろう、国民の生活を守ろう、地域社会を再生しよう、そういう気持ちで一生懸命努力していることだけは、ぜひとも皆さんにご理解頂きたい」と改めて民主党への支持を訴えました。
また、平成21年第2次補正予算及び平成22年本予算案に関し、 「昨年末に衆議院総選挙中に約束した、国民の生活を守る、そして地域社会を再生させる。そういう思いの元で、限られた財源のもとであったが、本当にいい予算ができた。
予算が執行されれば、民主党政権だからこそ、このような予算が作れたという実感を国民の皆さんにもっていただける」 と、一歩一歩着実にマニフェストで約束した施策を予算に盛り込んでいる予算編成の成果を報告しました。
「また、何としても7月の参議院選挙で皆さんの力添えを頂き、本当に安定した政権を作りあげる。
そして、思い切って、官僚支配ではない、本当の意味の国民主導の、政治家主導の政府を作り上げなければならないと考えている」 と強い決意を述べ挨拶を締めくくりました。

また、本年7月の参議員選挙候補予定者に内定した札幌市議会議員の藤川雅司さんとフリーレポーターの徳永エリさんがされ、それぞれ熱い決意を語られました。

祝杯後、来場者の方々と挨拶を交わしながら、民主党への期待や地域の御意見など、様々な声を聞くことが出来ました。
2010/1/18 日本生産性本部トップセミナーで講演

日本生産性本部の新春労使トップセミナーで、政府の雇用戦略・対策を 切り口とした講演を致しました。
人事担当者を中心とする労使約100名の参加者を前に、 昨年末に発表した「新成長戦略」の概要について、 とりわけ雇用に焦点を絞ってお話させて頂きました。
この成長戦略の最大の特色は、 雇用創出を柱としたディマンド・サイドからの成長戦略である点で 過去の自民党政権による成長戦略とは一線を画しています。
鳩山政権は最重要課題の一つに雇用問題を位置づけており、 成長を妨げる本質的な要因としての労働人口減少に対処するため、 女性や高齢者・障がい者の積極雇用とその社会進出のための環境整備に向け、 ご理解と協力をお願いしました。 また、補正予算による地域雇用創造事業で、NPO等を活用しながら 地域の核となる人材育成を図り全国で新規に2万人の雇用創造目指す試みなど、 政府の最新の雇用対策を周知するための貴重な機会となりました。