2012/12/27 沖縄北方問題特別委員長に就任

本日、衆議院・沖縄北方問題特別委員長に就任致しました。
過去に2004年〜2005年にかけてこのポストを務めたことがありますので、 今回は二度目の就任となります。
さかのぼれば、農水省から北海道知事室長として出向していた1992年、 ロシアとの「ビザなし交流」を実現させた実務担当者として交渉に当たって 以来、深く関わってきた分野です。

プーチン大統領が再選した本年、ウラジオストクのLNG基地やサハリンの天然ガス パイプラインなど、資源外交によるエネルギー分散確保の可能性が広がり、 北方領土問題も新たな局面に入ったと見ております。地元の悲願である北方領土返還の 実現のため尽力致します。
また沖縄では本土復帰40年の節目を迎え、今年の通常国会では沖縄振興特別措置法 の改正がなされました。一方で、米軍基地に関連した痛ましい暴行事件等が相次いで いることなど、課題は山積しております。
外交・安全保障分野は国益と不可分であるため、誠に重大な使命を負った委員会です。 与野党を超えた対応が必要であり、「委員各位の御支援とご協力を賜りまして円満な 委員会運営に努めてまいる所存です」と就任にあたってのご挨拶を申し上げました。


2012/12/26 第182回特別国会召集

本日、第182回特別国会が召集され、衆院選後の初登院を致しました。
写真は衆院正面玄関から登壇して議員バッジをつけ、登院ボタンを押 しているところです。

この非常に厳しい選挙の中で有権者の皆様からの付託を賜り、 また落選した多くの仲間の志も背負って、再び国会に戻ることができました。 大変重たい議席です。

本日、首班指名が行われて安倍政権が誕生しましたが、議場の風景は一変しました。
民主党が再び信頼を取り戻し、政権政党として再生するためには何が必要なのか、 真摯な反省と教訓をもとに議論を重ねて参ります。
 

 
昨日、党再生の第一歩が踏み出されました。
海江田万里新代表の下、一丸となって再建に取り組む所存です。


2012/12/3 荒井さとし“必勝”総決起集会

小雪の降る中、約1,000人が会場に詰めかけ、明日告示される第46回衆院総選挙に 向けて、荒井さとしの必勝を誓う大集会となりました。

冒頭、広田聰連合後援会代表世話人より「皆様の代表として再び国会の場で活躍 していけるよう最後の最後まで一緒に熱意を伝えて下さい」とご挨拶。
 

 
続く来賓ご挨拶では、
1)徳永エリ参議院議員
「北海道では何かんだ言っても自民と民主の一騎打ちに。経済至上主義や地方・ 弱者の切り捨てを許してはならない。共助の精神の民主党が政治を市民の手に 取り戻す。荒井さんにはその先頭を走って貰いたい」

2)盟友である上田文雄札幌市長からは、
「最も原発について勉強した荒井さんがこの選挙で勝ち抜かねばならない。もう 原発に頼ることはできないという市民の総意を汲んで、国政レベルで活動する 議員がいることがどれだけ有難いか、確認して欲しい。その道筋を示す仲間と して荒井さんは国政にいなければならない」とエールを頂いた。

3)山口二郎 北海道大学教授
「今回の政党の乱立は、政策以前の問題として、政治家を見る目、人を見る目が 問われている。国家のために国民があるのか、市民のために政治があるのか。 常に福島の被災者のためを考えながら誠心誠意取り組んできた、原発政策に 詳しい民主党の中でも良識派の荒井さんを何としても国会に。」

4)宮本邦雄 豊平区連合後援会会長代行
 「荒井さんが一敗地にまみれた時から後援会の一員に。今回は我々が敬愛して やまない荒井さんの6期目。堂々と我々の代表として送り出したい。投票の責任 と結果は我々自身にある。代々胸を張って誇れる憲法9条を死守しなければなら ない」

5)森田 実氏(政治評論家)  「私は昭和7年生まれで最近80歳になった。中学の時に学徒動員を経験し、家族 からも戦死者が出ている。友人の父親はみな帰らなかった。母親たちが悲しむ 姿を見てきた。この9月から憲法体制が大きく揺らぐ悪い変化に入ろうとしてい る。戦うしかない。荒井さんは日本の良心であり、次の世代の本当のリーダー。 平和主義の優しい政治を委ねたい」
 

 
〇荒井さとし 決意表明(ポイント)
・マニフェスト総崩れと言われているが、2500万件の年金記録回復(1.7兆円)、 高校無償化による中退者1万人減など、チルドレンファースト、コンクリートか ら人へといった「人」を大切にしようという精神は決して間違いではなかった と信じている。

・3.11後の原発事故で、福島の16万人の人たちが故郷を失った。その人達をどう 励ますことができるのかという法律づくりを原発PTの仲間たちと行ってきた。 国会事故調の黒川さんは「人災」と断じたが、政治が起こした災害。

政治家は、とりわけ自民党の政治家は福島の人達にどんなに謝罪しても足りない。 ・穴だらけの原発政策を是正しようと信じてまっしぐらに「40年廃炉ルール」や バックフィット」「新増設なし」の路線を敷き、関連法案を一つずつチェック しながら法案を作った。

・いろんな新党が乱立しているが、(予算を伴う重要)法案の提出権は国会議員 50人以上。5人、10人で新党を作っても国会では役割は果たせない。

・もう少しのところまで原発政策を煮詰めた。これをベースに新しいエネルギー 政策を作るところまできた。自民が勝てば、また元の原子力政策に戻ってしまう。 それは世界に対して恥辱であり、そんなことを許してはいけない。

・世襲の政治家が公共事業をばらまく古い政治から脱却を。

・政権中枢を支えた経験から、今までの優しい荒井では駄目だということがわか  った。今までの荒井とは違う。どうか支えて頂きたい。

 □■荒井さとし挨拶を「動画」ページにてご覧頂けます。

12日間の選挙戦をともに戦うマイクガール・遊説スタッフと地方議員が登壇し、 鈴木泰行選対本部長の「荒井さとし」コールのもと会場がひとつになって「頑張 ろう!」と拳を突き上げ、必勝を誓って散会した。


2012/11/25 荒井さとし総合選対事務所開き

本日15時より、選対事務所開きを行いました。 桑原透・民主党北海道3区幹事長の司会のもと、まずは選対本部長 鈴木泰行氏より主催者として「荒井さんの政策、荒井さんの理念を 我々が党の政策、党の理念へ押し上げよう。日本の国のかたちをつ くるその先兵に荒井さんを」と挨拶があり、次いで広田聰・後援会 代表世話人からは「今回この3区でも多くの候補者が出るが、本物の 政治家は誰か。福島の復興なくして日本の復興も平和もないと言って 仕事をしてきた本物の荒井を再び国政の場で活躍させたい。どうか支 援の輪を広げてください」とお願いがありました。
 

 
続く来賓挨拶では、連合北海道の工藤和男会長が「数十年来の自民党 政権とは異なる新しい社会の創造に期待したが、民主党には極めて厳 しい有権者の目線が注がれている。自身が至らぬところは反省し、受 け止めを。しかし政権交代には少なからぬ意義があった。格差社会の 是正や市場万能主義からの転換など、これまでの政権では考えられる ことのなかった大きな方向転換、ベクトル変換があった。 集団的自衛権、国防軍などと取沙汰されているが、古い自民党政治に 戻すのか、それともすべての人の居場所と出番を掲げる民主党なのか。 逆風下ではあるが日本再生への転換期をどう見いだすが、有権者の眼 力も問われる。」とご挨拶を頂きました。

民主党北海道選出の仲間である小川勝也参議院議員、徳永エリ参議院 議員も応援に駆け付けてくれました。とりわけ、原発事故収束対策PT で約1年半にわたり一緒に仕事をした徳永さんが「荒井さんのポスタ ーには、原発ゼロを目指すとある。その背景には、命を守る・暮らし を守る・そして子どもたちに責任を持つという強い思いがある。 私たちは歴史の教訓を得てきたはず。外交、防衛、経済とこの国難の 時に、経験の浅い素人を国政に送り込んで本当にいいのか」と涙ながら に訴えると会場からは万来の拍手が響きました。

いよいよ候補予定者である荒井さとしによる決意表明です。

荒井決意表明(要旨):
政治家は国民の皆さんから生命と財産をお預かりしているのです。 それだけ政治というものは恐ろしいものです。 このポスターに小さい字ですが「国民の生命と財産を守る」と書いた。 その端的なものが、自民党の古い穴だらけの原子力政策だったのです。

さきほど徳永さんからもお話があったが、この1年半福島の原発被災者 と向き合い続けた。 いま福島では子供たちが「荒れ」、大人たちの「躁鬱状態」あるいは 「地域崩壊」、「過疎」の急激な進行など、日本社会がもともと抱えて いた構造的な疲労や欠陥が、大震災を機に劇的に進行している。 福島が起きていることはいずれ日本全体で起きてしまう。 これらの解決なくして日本の復活はあり得ないのです。 その意味で福島の復興なくして日本の再生はない。
 

 
まさに一本の法律で国民の命を危うくすることもある。 その思いを込めて「国民の生命と財産を守る」と掲げた。 私は今でも大飯再稼働は間違いだったと思っている。 私にもっと力があればあの再稼働は起こらなかった。 国民の生命財産と経済活動をはかりにかけてはいけない。 もっと安全な基準をしっかり作って世界に誇れる原子力政策に立て直す。 その後私たちは様々な法律をつくり政府に提言をし、原子力規制の大き な路線を敷くことができたと考えている。

原発ゼロにしていく具体的な過程を示し、未来のエネルギーの姿を示して いくのが私の仕事であり、何としてもやりたいと思っている。
 

 
そしてもう一つ今回の選挙で問われている大事なことがある。 かつて自民党が政権を失った理由は何だったのか。国債を乱発して大量の 公共事業をし、特定の政治家に利権が回るという政官財の癒着の構造が あった。その政治家が世襲で引き継がれていく自民党政治に、国民が3年 前にNOと言ったのです。 ところが今回またもや国債を発行して公共事業をし、世襲政治家をつくろ うとしている。自民党は何も変わっていない。 お一人お一人が自分の生命と財産を誰に預けるのか、それが選挙です。 私に国民の生命と財産を守る役割をもう一度預けてください。私にやらせ てください。お願いを致します。ありがとうございました。
 

 
最後に山上潔選対委員長の音頭のもと、会場が一体となって「ガンバロー」 を三唱し、「何としても勝利し荒井さんをもう一度国会に送り出そう」と 決意を新たにしました。

写真1   >写真2   >写真3   >写真4   >写真5   >写真6

★☆「荒井さとしの決意」をぜひ動画でご覧ください


2012/11/9 第1回 原発事故収束・除染WT総会

福島復興再生PTの下に設置された「原発事故収束・除染WT」の 第1回総会を開催。役員構成案は原案どおりに承認され、私が座長に 就任した。原発PTとしてこの1年半取り組んできた課題の延長上の 活動を行うことになるが、被災地でのとりわけ生活環境の除染作業 の遅れが指摘されており、除染についての知見・議論を集約し、今 臨時国会の会期末までを目途として何らかの提言をとりまとめる所 存である。
 

 
※次第・資料はこちらから
@次第・役員構成(PDF
A資料−除染・中間貯蔵施設の取組について(PDF
B資料−福島第一原発の廃炉措置に向けた中長期ロードマップの進捗状況と今後の課題について(PDF

〇除染・中間貯蔵施設の取組について
1)放射性物質汚染対処特措法に基づく除染等の措置
⇒環境大臣により除染特別地域に指定された地域は、除染実施計画を
 策定し国が実施。汚染状況重点調査地域に指定された地域においては、国、都道府県、
 市町村が除染計画に基づき実施。
 除染加速化と不安解消に向けた対策として除染推進パッケージを策定。

2)中間貯蔵施設に係る最近の動き
「福島県内の土壌・廃棄物のみを対象として、国が中間貯蔵施設の確保及び維持管理を行う。また、中間貯蔵開始後30年以内に福島県外で最終処分を完了する」とする基本的考え方を策定・公表し市町村長へ説明。

〇福島原子力発電所の廃止措置に向けた取組の進捗状況と今後の課題
1)冷温停止状態維持に向けた取組
・1〜3号機の原子炉圧力容器底部温度、格納容器相部温度は約30〜50℃に維持
・注水コントロールにより格納容器内の蒸気発生を抑制
・適切なバックアップ設備を確保

2)状態監視に向けた取組
・1、2号機の原子炉格納容器の内部調査による状況把握を実施。
 3号機については内部調査へ向け検討中。
・1,2号機に格納容器温度計を追設
 

 
〇議員間討議
・中間貯蔵施設に運ばれるのは全体量としてどれくらいになるのか。
 最終処分としてどこへ持っていくのか。
→中間貯蔵施設に持ち込まれるとする全体量については、文章で再度回答。

・今後の除染の基本的方法として、そのまま汚染濃度別に分類をするのか、もしくは、科学技術を用いて高濃度に凝集させるのか。
→中間貯蔵ロードマップにおいて、焼却可能なものは焼却し減量化を目指すとされている。しかし、汚染濃度が薄いからといって現地に残すこともできない。中間貯蔵に関して、技術開発も進むなか今後具体的にどのように進めていくか重要な課題である。

・除染の技術基準は何か。正確な基準を示す必要がある。

・地元の声として、除染を行うよりも国が買い取るべきだという意  見もある。

・除染計画に基づき実施する前に、除染の効果を明確にすることが  優先されるべき。数字として明示してほしい。

・除染について、土壌をはぎ取る等を行わず可能な限り現状維持の  まま除染を行うべき。

⇒次回の詳細で、除染についてより詳細にヒアリングと意見交換を行う。


2012/11/8 エネルギー・環境調査会総会

私も顧問として役員になっているエネルギー・環境調査会の総会に出席。
細野政調会長−馬淵調査会長体制の下に4つのワーキングチームを立ち上がり、具体的な議論が動き始めている。年末までに政府で取りまとめる予定のエネルギー大綱や計画に対して党としての立場を集約し、エネルギー基本計画や原子力委員会に対する考え方、革新的エネルギー環境戦略の具体的な内容等の提言を11月末を目途にとりまとめていく。
 

 
〇4つのワーキングチーム
・グリーン・地球温暖化WT(中根康浩座長)
・電力システム改革WT(福山哲郎座長)
・原子力政策WT(近藤昭一座長)
・エネルギー安定供給WT(楠田大蔵座長)

〇本日の次第
政府よりヒアリング
1)エネルギー基本計画のたてつけと新しいエネルギー基本計画の検討   状況について
・エネルギー基本計画
 エネルギー需給に関して総合的に講ずべき施策等を内容とするものであり、総合資源エネルギー
 調査会の意見を聞いて、経産大臣が案を策定し、閣議決定するもの。
・総合資源エネルギー調査会は、11月14日に次回開催予定(第33回)

2)原子力委員会見直しの検討について
・原子力委員会は基本政策型審議会の一つとして内閣府に設置。内閣府特命担当大臣が担当。
 委員長は民間有識者から選任。
・民主党の原子力バックエンド問題勉強会の提言で、原子力委員会の存続可否を含めた原子力基本法
 の改正を掲げている。
・革新的エネルギー・環境戦略において、今後、その在り方に関する抜的な見直しに向けた検討の場を
 国家戦略担当大臣の下に設置されることとされた。

○議員間討議

・原子力委員会に関して、三権分立的な役割をどのように区別していくのか。
 ルール作成部と執行部というように、どのような部署を作り分けていくのかという問題があり、
 改めて整理する必用があるのではないか。
→ 現在は8条委員会として存在しているが、監査機能の是非等、どのように行政組織としてサポート
 していくのかという重要な課題である。

・イギリスへ原子力廃止措置機構の視察へ行ってきた。独立行政法人であり、この機構が廃炉を含む
 現場全てを担っている。日本において廃炉などの現場は、現在は電力会社である民間企業が担うこ
 とになっているが、原子力委員会の在り方の議論以前に、誰がどのように責任をとるのかという議論
 が重要である。

・福島原発事故問題がある限り、東電の限界が明らかである。福島原発事故に関することは東電から
 切り離し専門委員会を作るべきである。

荒井発言)
・2018年に第三次日米原子力協定の改定があるが、これを誰が主導するのかという議論がなされて
 いないのではないか。またチェルノブイリ事故後、世界中から技術と資金が集まった。福島の事故に
 おいては、その点の議論がなされていない。

  → 日米原子力協定について、原子力委員会の対外的役割は大きい。また、第三次協定を外務省が担うのかという点については、外務省では難しいという声があり行政としてどうしていくのか重要な 課題である。


2012/11/5 札幌市外での勉強会

11月3日は文化の日ということで、地域での文化祭にお邪魔しました。 その後、しんしのつ温泉「たっぷの湯」にて開催された原発関係の勉強会に参加。 本来であればゆっくり温泉に浸かりたいところですが、勉強会終了後は次の予定に向かうため、会場を後にしました。
 

 
そして、11月5日は西川将人旭川市長をはじめとする旭川市内の企業関係者が集う昼食懇談会に参加。 西川市長からは旭川市が目指す街づくり計画について市政報告が行われました。 旭川がより魅力的な街となるために、私も国政の立場でお役に立ちたいと考えています。
 

 
このように新篠津、旭川と札幌市外で政策の懇談を行うこととなりましたが、地域が変われば政策課題も大きく変わります。 様々な課題を抱えながらも、それぞれの地域の特色を活かしながら街づくりに取り組んでいます。 国としてもこうした地域の取り組みをサポート出来るような枠組みが求められ、地域の声を国政に反映させるのが私たちの仕事です。
 

 
いずれの勉強会も、現状報告にとどまらず将来の展望も合わせて意見を交わすことが出来、大変有意義な場となりました。


2012/10/31 東京ガス千住テクノステーション視察

東京ガス千住テクノステーションを視察に訪れた。
 
3.11原発事故や電力需給問題が契機となり、私たちの生活や産業に も密接に影響するエネルギーのあり方が根幹から問われている。 資源・エネルギーの分散確保と電力安定供給、熱効率向上による省 エネ技術の開発、再生可能エネルギー等の分散型エネルギーの普及 など多角的な取組が求められている。
 

 
千住テクノステーションでは、広大な敷地内でスマートエネルギー ネットワーク(ガスコージェネレーション、太陽熱集熱器や太陽光 発電パネル)、家庭用燃料電池、燃料電池自動車、産業用バーナー 等の技術開発を一度に見学することができた。
 

 
とりわけIT技術の活用により電力・ガス・熱を融通するスマート エネルギーネットワークの将来性には期待するところが大きい。 ここでは隣接する区営の老人ホームとの間で電力・熱融通を行って おり、日中には太陽熱・太陽光発電を最大限活用し、余剰電力は送 り返されるという仕組みにより、不安定な再生可能エネルギーや廃 熱を高効率で利用することができるため、需給バランスが最適化さ れている。
 
また太陽光パネルにも様々な工夫が施されているが、太陽光パネル の発電効率は12%程度に留まるが、太陽電池パネルによる熱交換の 効率は40%近くまで上昇するという説明には驚きとともに大きな可 能性を感じる。
 

 
最後に水素燃料電池自動車(FCV)に試乗させて頂いたが、無音 で滑らかな加速で、実に快適な乗りごこちを体感した。 現在は走行テストを繰り返している段階だそうで、一台約1,000万円 という高コストが市場参入のネックとなっている。2015年を目処に 約500万円の市場価格を目標として発売開始を予定しているとの事。 ちなみに一度の充電で東京―岡山間ほどの長距離走行が可能だという。
 
日本の成長を牽引し、かつ新たな低炭素社会へと飛躍させる起爆剤と なりうるイノベーション技術に触れ、昂揚感とともに視察を終えた。


2012/10/27 民主党北海道臨時党大会

札幌市内において民主党北海道臨時党大会が行われました。 新聞報道等にてご存知と思いますが、主たる議題は次期衆院選、参院選の取り組みについてでした。 「地域では、民主党への現状に対する厳しい声が多い」という意見が挙がりました。 私も地元を歩いておりますと「荒井さん、次は本当に大変だよ」と言われることがほとんどです。 恐らく、本日大会に参加された仲間たちもそれぞれの地元で同じような声を聞かれていることと思います。
 

 
個人的見解ですが、民主党への批判は大きく3つに分類されると考えています。

1つは「政権が民主党に代わっても全く暮らしが良くならない」というものです。 民主党は高校授業料無償化や、農家への戸別所得補償、非正規労働者への社会保険適用など、これまでに手を差し伸べてこなかった部分への政策を多く実現してきました。 社会保障費を削減するために毎年減らされていた医師への診療報酬も(僅かではありますが)民主党政権になってからプラス改定に転じました。 これらの成果が目に見えて表れるには時間を要するかもしれませんが、自民党政権によって行われてきた「弱者切り捨て」「地方切り捨て」の政治には確実にメスを入れることが出来ました。
 

 
2つめは「民主党はマニフェストを守っていない」というものです。 普天間問題や後期高齢者医療制度廃止をはじめ、実現の見通しが立っていないものが存在していることは事実です。 同時に、消費税やTPPのようにマニフェストに謳わなかったもので議論が行われたことについての異論も少なからず聞かれます。 どちらの点についても私たち政治家がしっかりと国民に説明する必要があることは間違いありません。 しかし、私たちが掲げたマニフェストそのものについては、1つめに触れたことを中心に6割から7割近く達成されていることも合わせて説明すべきです。 また、マニフェスト発祥の地であるイギリスを見てみますと、与党がマニフェストを変更せざるを得なくなったときには与野党の党首討論が行われます。 このような政治的プロセスを確立させることで、政権与党の公約変更は十分可能だと考えています。
 

 
ここまで挙げた点については、むしろ、私たちの説明不足によって不満となっているものが大きいのかもしれません。
 

 
しかし、最後の3つめの批判について、私は返す言葉を持ち合わせていません。 この点こそが民主党への信頼が損なわれた最も大きな点だと感じています。 それは、「民主党は内輪揉めばかりしている」というものです。 この3年間、党内を二分する対立が表面化したり、重要法案の賛否をめぐって大量の離党者を出すなど、意思決定プロセスが著しく未熟であることがメディアを通じて国民に露呈されました。 国民をまとめて導くべき政権与党が、自らの党さえまとめきれないようでは国民の信頼は得られません。 この点については、各級議員が一体となって党の運営方針を論議し合う地方組織の方が、政党文化として成熟されているように思えます。 現在、北海道からは大臣などの政務三役をはじめ、政府や党の要職に就いている国会議員が少なくありません。 先の民主党代表選でもこうした声は挙がりましたが、地元の声として引き続き中央で訴え続け、結束を求めてまいりたいと考えています。
 

 
この日行われた臨時大会においても、民主党の信頼回復に向けて全力で取り組む旨を皆様にお誓い致しました。


2012/10/25 連合北海道第25回年次大会に出席会

連合北海道第25回年次大会に民主党北海道代表として出席致しました。
連合は民主党にとって最大の応援団であり、ここ北海道においても大きなお力添えを頂いています。 3年前の衆院選でも、政権交代を懸けて共に闘ってくれました。 大きな期待を込めて民主党を政権党に押し上げて頂いただけに、 現状への忸怩たる思いをお持ちのことでしょう。 工藤会長からも叱咤の言葉とともに、今の日本が抱えている課題、連合が抱えている課題の 解決に向けて取り組む強い決意を伺いました。
 

 
私からは、冒頭、民主党が必ずしも期待に応えきれていないことへのお詫びを申し上げました。
それとともに民主党だからこそ出来たこと、とりわけ労働者に陽のあたる政策実現を通し、 行き過ぎた市場原理主義にメスを入れてきたことをお話しさせて頂きました。 また、昨年の福島第一原発事故の発生時、発電所に残っていた約50人の作業員たちが命を 顧みず対策にあたってくれましたが、その50人の中には労働組合の組合員が多かったと聞いています。 彼らの力がなければ、あの事故はもっと悲惨な結果をもたらしていたでしょう。 国難を救ってくれた大きな働きに感謝の意をお伝え致しました。 北海道は、民主党の創成期から関わっている議員や関係者が多く集っています。 今回の第3次野田内閣でも、北海道選出の2名の大臣が就任しました。。 「大変に厳しい状況ではありますが、ここ北海道から民主党を立て直して行きたい。」 そう述べて、民主党北海道代表としての挨拶とさせて頂きました。
 

 
政治、経済、社会、あるいは外交においても困難な課題を多く抱えていますが、この難局をともに乗り越え て行きたいと思います。


2012/10/21 すっかり冬の空気です

この週末も色々な行事に参加しながら、地域を廻りました。 外はすっかり冬特有の突き刺すような寒さが漂い、道行く人の服装も 厚手のものが目につくようになりました。
 

 
特に今年の北海道は残暑が例年より長く続き、秋を実感する暇もなく 冬が来てしまったという気分です。
 

 
色々な方とお会いしますが、内政・外交ともに課題が山積しているなかで、 現状の政局を鑑みてか「選挙はいつになりそう?」という話題になること が多いのです。しかし、やはり有権者の理解を真に得るためには、私や党 が描いている政策の姿を繰り返し丁寧に訴えていくことが不可欠です。
 

 
札幌もまもなく11月上旬には初雪の頃です。 深い根雪の時期は、外を歩きまわるのも大変になりますが、 引き続き、積極的に地元の声を聞いて歩きたいと思います。


2012/10/18 マンホールの研究所(G&U)を視察

グランドマンホールの安全性を研究するG&U技術研究センターを視察 しました。
http://www.gucenter.co.jp/
 

 
G&U技術研究センターは、グラウンドマンホール(マンホールの上蓋) とその周辺環境を含めた地上空間、およびその地下空間を主たる研究 領域とし、人の安全に関する研究開発をする完全な民間会社です。 マンホールに特化した研究所は日本で唯一の存在のようです。 公的研究機関や大学、事業体、業界メーカーのみならず一般市民まで 広くその門戸を開放し、研究所には連日見学者が訪れるそうです。

まず、マンホール鉄蓋の強度や重量、ずれにくさ、騒音など様々な課 題とその改善の歴史について、一部は視覚や体感を交えたご説明を伺 いました。 日本の最先端の球状黒鉛鉄製蓋は、今後アジアへの進出の可能性も大 きく期待されます。

その後、実際の車道を想定したタイヤ走行試験による「ガタツキ試験」 や、マンホール鉄蓋の表面の摩耗による「スリップ試験」、さらには、 下水道館への雨水の流入による事故を想定した「圧力解放耐用圧試験」 を見学しました。ほぼ実物大の透明なマンホール・管渠設備の中を青く着色された水が 逆流して管渠内の気圧を圧縮し、マンホールの蓋から数メートルもの 大量の水が噴出する様子は圧巻です。

これらの研究により、事故を最小に防ぎ、かつ点検の際には実用的な マンホール鉄蓋に改良する努力が続けられています。

現在、マンホール鉄蓋は約30m〜50m毎に一枚あり、上下水道を合わ せると全国に約3000万枚も存在するそうです。そのため、事故を最小 に防ぐという重要な課題と共に、他方で、その土地に関連するデザイ ンや広告などを取り入れた都市環境デザインという視点でも様々取り 組まれています。
非常に見応えのある研究所で、有意義な視察となりました。


2012/10/13 さようなら原発北海道1万人集会に参加

徳永エリ参議院議員とともに、大通公園で行われた「さようなら原発北海道1万人集会」に参加。
会場となった大通公園には1万人を優に超える人が集まっていたのではないでしょうか。 上田文雄札幌市長はじめ、脚本家の倉本聰さん、作家の雨宮処凛さん、北海道がんセンターの西尾正道院長など、錚々たる顔ぶれが参加されていました。
 

 
大飯原発再稼働を受けて起こった首相官邸前のデモに連動するかのように、北海道庁前でも毎週金曜日に同様のデモが行われています。 昨今、日本においてこのようなデモ活動が自然発生することは久しく見られませんでしたが、これも新たな民意の動きなのではないでしょうか。 本日の1万人集会がここまでの大規模なものとなったのも「脱原発」を求める道民の願いが形となって表れたものだと感じています。
 

 
その後、自治労日高・胆振・空知自治体議員連合主催の勉強会で講演を務めさせて頂きました。 テーマは「原発再稼働問題と再生エネルギーの可能性」について。 自民党政権時に推し進められてきた原子力政策の欠陥と、福島第一原発事故の際、それらの欠陥によって生じた諸問題を取り上げました。 その後、そうした欠陥への対応も踏まえて今後私たちが原子力とどのように向き合うべきか、国民の多くが求める「脱原発」実現の手段と合わせてお話しさせて頂きました。
 

 
とりわけ、民主党がまとめた「原発ゼロ社会を目指す」ための具体的道筋は一番重点を置いて説明するべき点です。 閣議決定されなかったことは非常に残念ですが、私たちがまとめた道筋を出来るところまで形にして行きたい。 同時に、地域で民主党の旗を掲げて政治活動を展開する仲間たちと少しでも多くの情報共有を図り、この道筋を地域で広めてもらいたい。 このように感じていた折、今回の勉強会講師という機会を頂戴出来たことを有難く思います。
 

 
翌日、アイヌの方々が主催するどんぐり苗木の植樹会に参加。 来年の今頃には、この苗木がぐんと大きくなっているそうです。 先程触れた「原発ゼロ社会を目指す」とする道筋も一つの苗木のようなもの。 苗木と同じく、一つの道筋が大きな枠組みとなるまで粘り強く育てて行く所存です。


2012/10/5 荒井さとし政経セミナーを開催

札幌市内において、年に一度の恒例行事となっている政経セミナーを開催。 今回はジャーナリストの川村晃司さんを講師にお迎え致しました。 地域の支援者から企業・団体関係者まで多くの方に御参加頂き、盛会に執り行うことが出来ました。
 

 
「政治家にとって言葉は最大の武器であると同時に、自らにも跳ね返ってくる。 自らが発した言葉がぶれたときはすぐに見抜かれ、有権者からの信頼も失うことになる。 かつて小泉純一郎氏が内閣総理大臣を務めていた頃、彼は短くわかりやすい言葉で国民の心を巧みに掴んでいた。 しかし、昨今の政治状況を見ると、本当に言葉だけで政治家の真価を図り得るのだろうか。 政治家が自らの信念を貫いて(絶対にここは譲れないという政策を言い続けて)くれるのかを見極める必要がある。」
 

 
長年にわたりジャーナリストとして永田町を見続けてこられた川村晃司さんからは様々なテーマに切り込んでご講演を頂きました。 前述のように政治家や有権者に求められるもの、"ねじれ"を踏まえた国会論戦の在り方、そして、今後の国会状況にも踏み込んでお話も頂きました。
 

 
「とりわけ福島第一原発の事故からどのような教訓を得たのか、世界中が日本の原発政策を見守っている。 荒井さとしさんには今後もぶれずに、持ち味を発揮してくれることを期待している。」 このようなエールも頂き、大変有難い限りです。
 

 
川村晃司さんも講演の中で触れられましたが、現在の民主党は衆議院から数名の離党者が出れば単独過半数を割る危機的状態となっています。 政権交代から3年でここまでの危機的状態に陥った一番の要因は、党内を一つにまとめきれなかったマネジメントの失敗に尽きます。 このことを訴えるため、先の民主党代表選では現職の再選が濃厚と言われる中、あえて3人の対抗馬が手を挙げて難局打開の道筋について議論が行われました。
 

 
国民をまとめてリードするべき総理大臣が、自らの党内さえまとめきれないようでは国民の信頼は得られません。 現在、既成政党への不信感が渦巻いている状況は昭和初期の日本に似ています。 当時のわが国の二大政党が関東大震災、世界恐慌と言った難局を打開出来ず、『維新』を叫ぶ軍部が台頭し、太平洋戦争に突入しました。 世界にも同様の例があり、政党政治に欠陥はあるものの、政治を正常な形で前へ進めるためにはきちんとした政党作りが不可欠であることを歴史が証明しています。 党のエネルギー環境調査会でまとめた『原発ゼロを目指す』方針も、喧々諤々となった会議の中から一つの具体的道筋を見出すことが出来ました。 それだけに政府が閣議決定を見送ったことは大変に残念だが、これからもぶれずに正論を言い続ける政治家であり続けたいと考えています。 どうか、これからも私の活動にご理解を頂きます様、御願い致します。
 

 
この場を借りて、ご講演を頂いた川村晃司さんをはじめ、御参加頂いた皆様、御協力頂いた皆様に御礼を申し上げます。


2012/10/2 北海道経済3団体より緊急要望

道経済連合会の近藤会長、道商工会議所連合会の高向会頭、道経済同友会の 坂本代表幹事らが議員会館事務所に見えて、今冬の電力安定供給確保に関す る緊急要望をお伺い致しました。

全国的な節電の夏を終えたばかりですが、北海道のピーク電力は夏場ではな く、暖房が必要な冬場に最大需要が発生します。夏の15%増しでなおかつ暖 房や融雪などの電力は一日を通して使用されるためピークシフトも困難であ るという厳しい状況についてご説明があり、ご要望をお聞きしました。
 

 
厳寒期の停電は生命にかかわる重大な問題であり、ロードヒーティングなど 融雪設備の運転停止による市民生活への影響・事故などの支障は断じて防が ねばなりません。しかし、その一方で先月発足した原子力規制委員会の新安 全基準が示され、個々の原発の安全性が確認されるまでは、政治的に再稼働 を容認することはできないというのが民主党政権の方針です。
現状で取りうる最大・最善策に官民あげて取り組み、この苦しい局面を乗り 切っていきたいと思います。


2012/9/30 地域開催の諸行事に参加

民主党北海道第5区総支部代表・中前茂之さんの政経セミナーをはじめ、地域で行われた各種行事に参加した模様の写真を掲載致します。
 

 
企業が開催したお祭りに参加したときは、焼きそば作りをお手伝いさせて頂きました。 大きな鉄板の上で大量の焼きそばを作ることは想像以上に大変な仕事でした。 それだけに、お客さんが「美味しい」と言って食べてくれる姿を見ると達成感がこみ上げてきました。 今年も100箇所以上の夏祭りに参加しましたが、今更ながらお祭りの担い手の大変さと楽しさを肌で感じることが出来たような気がします。
 

 
他、地域後援会役員との意見交換会や林家とんでん平札幌市議会議員のパークゴルフ大会に参加する傍ら地域を歩いて回りました。 先日行われた民主党代表選と自民党総裁選についての感想をお持ちの方が多く、中には「せっかくの代表選挙だったのに、自民党総裁選の方 が盛り上がっていたよ」との声も。 再選された野田佳彦内閣総理大臣の下で早急に新体制を構築し、国民の信頼回復に向けた仕切り直しが不可欠です。 課題は山積し、道のりは非常に険しいかもしれません。
 

 
多くの国民に「民主党政権になって変わったこと」「政権交代したから実現できたこと」を評価して頂けるよう、 取り組んだ政策については堂々と発信し、至らなかった点を真摯に反省するとともに広く耳を傾ける努力を続けて参ります。


2012/9/26 東京駅丸の内駅舎の内覧

東京駅の駅舎復元工事が10月に完成するが、今日ひとあし早く内覧に 参加させて頂いた。
ギャラリー展示室には当時の煉瓦壁がいかされているが、東京大空襲 で焼け焦げた漆喰跡がそのまま残っている。余談になるが、宮大工だ った私の祖父が関東大震災後の東京駅修復に携わったという不思議な 縁もある。
 

 
南ドームの天窓やレリーフも創建当初の図面をもとに復元され、色鮮 やかな色彩で目を楽しませてくれる。
リニューアルされた東京ステーションは洗練されたモダンな佇まいで、 全体として歴史の重みを残しながら見事な新旧の融合を感じる。


2012/9/24 北海道大学視察

この週末も積極的に地域の諸行事への参加や、駅頭での街頭演説を行いました。 また、北海道大学を訪ね、ナノテクノロジーの実用化・事業化に向けた研究を行っている施設を見学させて頂きました。
 

 
まずは、佐伯浩北海道大学総長、上田一郎副学長らと面談。 北海道大学の取組み等について説明を伺いました。 不断の研究成果が国や世界に貢献できるように努めると同時に、地元地域に対する貢献も重要であるということでした。 大学と地域との連携は、教育・地域双方が発展する上で今後益々大きな意味を持つこととなります。 お二方の話からも、研究のみならず地域貢献においても熱意を持って取り組まれていることがうかがえました。
 

 
その後、古月文志教授の研究施設を見学致しました。 古月文志教授は、現在注目されているカーボンナノチューブ(CNT)の実用化・事業化に向けて研究をされており、この分散化に成功されています。 このカーボンナノチューブは軽いうえに強度が高く、また表面全体が原子であることより、伝導性に優れているという特性があります。
 

 
そのため、電気自動車の車体や宇宙エレベータなど多岐に渡って実用化が期待されています。 これまでは、固有の「凝集性」がカーボンナノチューブの実用化・事業化に対する最大のハードルと言われていました。 しかし、古月文志教授の研究によって1本ずつに分散化が可能となり大きく前進しました。 「胆汁酸を原料とした液にカーボンナノチューブの塊をつけることで、10億分の1メートルという単位まで1本ずつに分散する」という方法の説明がありました。
 

 
そして、実際にカーボンナノチューブの実用化サンプルとしてカーボン紙、電線、タッチパネル、さらには蓄電池なども拝見致しました。 また、これらはかなりの安価で生産が可能であるといい、実用化・事業化に向けて大きな期待が持てる研究活動でした。


2012/9/21 北海道フードコンプレックス

私も策定に関わった「新成長戦略」の規制改革の目玉のひとつとして、 国際戦略総合特区制度があり、全国7地域が第一次指定の対象となった。 北海道のフードコンプレックス構想もその1つであり、官民あげてオール北海道で 構想実現に取り組んできた経緯は、これまで活動レポート等でも何度かご紹介した とおりだ。

フードコンプレックス構想の肝となるのが、北海道独自の機能性食品表示であり、 この制度設計を実現できるかどうかに特区の成否がかかっていると言っても過言 ではない。およそ1年をかけて何度も関係各省との間での協議を重ね、ようやく実 務協議の終了が見えてきたと私のところにも報告があった。

今月中旬、高橋はるみ知事を訪れて意見交換を行ったが、引き続き政府・道・経 済界・民間企業が一致結束して、フードコンプレックス構想実現に取り組み、制 度に魂を入れて行こうと協力を確認し合った。

私の地元である北海道では第一次産業を中心とし第二次、第三次産業で高付加価 値をいかに高めていくか、また価値の中身をどれだけ具体的に世界の消費者へと 説明できるかが今後の鍵になってくる。 食べ物が従来持つ機能性・有用性などの科学的根拠、エビデンスの信頼性など北 海道の産学官が一体となり、今後の北海道の発展に引続き努力していきたい。

☆参考記事:9/20日経新聞朝刊「フード特区で機能性表示」(PDF


2012/9/15 鹿野道彦前農林水産大臣来道

民主党代表選挙の候補者、鹿野道彦前農林水産大臣が来道。
 

 
道内企業の視察と、農業関係団体との懇談会、震災によって福島から避難された被災者との意見交換を行いました。
 

 
鹿野道彦さんは自民党海部内閣、民主党菅内閣、野田内閣と3つの内閣の下で農林水産大臣を経験されました。 私がまだ農林水産省に勤めていたころ大臣をされていたため、私の上司でもありました。 全体的に若い議員が多い民主党にとって大臣経験をお持ちの鹿野道彦さんは貴重な存在であり、 事実、菅内閣、野田内閣の中での安定した仕事ぶりは党内外から高い評価を受けておられました。
 

 
今回の民主党代表選候補者の中で、私が政策面で最も共感を持ったのが鹿野道彦さんでした。 一つ一つの分野について極めて正当かつ現実的な考えをお持ちです。
 

 
現代表の野田佳彦内閣総理大臣を含め4候補が立候補しています。 候補者同士が政策を競い合いながら、民主党の考えを改めて国民に広く周知する機会となってほしいと切に願う次第です。


2012/9/7 復興PT・原発PT合同会議(被災者支援法の基本方針)

※配布資料はこちらから(PDF

〇「東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を 守り支えるための
被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律案」 基本方針について

【説明】
・復興庁統括官 岡本 全勝 氏
    参事官 水野 靖久 氏

別紙参照:「子ども・被災者支援法における『一定の基準』と対象施策の検討」
 

 
〇出席議員による質疑・意見等
・一定の基準に関しては、あらたな地域の分断を生まないように年間1msvであるべきではないか。
 総務省の全国避難者情報システムの活用で、避難者が必要な支援を受けられるようにする必要がある。
 具体的な支援策では、リフレッシュ保養等、民間が主導するかたちで、心のケアを含めてや
 れることがないか。NPO団体等への間接支援策も検討を。また母子避難者の二重生活では、バラバラ
 になった家族が毎月会えるように高速道路無料化や新幹線代補助に対する要望が相当ある。

・この被災者支援法が地元福島でもあまり知られていないので、復興庁は周知を。被災者の移動の権利
 保障など、基本方針にいろんな支援を緩やかに盛り込むように是非お願いしたい。

・現時点で何msvというよりもセシウム134と137の半減期からきちんと考える必要あり。長期間の低線量被
 ばくは、何年後に何msvという地域で規定していった方が良い。大人と子どもの基準は変えるべき。
 
・被災者支援法はもともと強制移住区域外における自主避難支援等の移住権の話から起草された法律
 なので、資料にある「風評被害」には関係ない。不安点ばかり列挙するから話がごちゃごちゃする。
 これら留意点は考える必要はない。
 情報をちゃんと出した上で、説明と理解と同意の上、判断は被災者に任せる。ただし長期間の被ばく
 において子どもの限界点は低くとること、また親が心配して移住したい場合の移動の支援や、
 線量が下がってから戻りたい人への帰還権をどう具体的に施策化するか。(桜井・復興PT座長)
 
・一旦線量が下がった地域でもまた山林等から飛散して数値があがる場合もあり、ミクロの視点も必要。

・支援措置は内容ごとに線量の定義が変わることもあるのか?数字を定めない支援策もでてくるのか。

・自治体・行政が支援できるのは全体の中の一部に過ぎず、スピードやきめ細やかさの点ではNPOによる
 支援が充実している。役所の支援は、お金は比較的潤沢である点に優れる。
 どの町にはどの支援メニューを行う団体があるという網羅的な辞書のようなものを整備し、
 足りない部分を役所が整備する発想はどうか。また、間接的にNPOへの財政支援は可能か。
 
〇岡本統括官
 今回は問題提起をして、先生方の意見を聞くための会合。結論は本日はまとめない。
 地域でいくのか、その上に乗っかっている人で行くのか、または複層的な支援も一つの手法。
 基準の話は、未来についての話ではない。今逃げている人は、当時怖かったから逃げたのであり、
 政府の数値が信用できなかったから逃げた。今後減りますといっても問題は半分しか解決しない。
 逃げられなかった人との基準をどこで切るか。例えば東京から沖縄に逃げた人に対しては支援がで
 きるのか。今日はどこかいろいろとネガティブな観点からお話をしたが、どこかで基準・支援は
 割り切らなければならない。

・母子避難のベースとなるデータが欲しい。⇒データはない。
 今後の支援のためにもなるべく詳細に作って頂きたいと要望する。
 

 
〇原発事故子ども・被災者支援法の基本方針について
 福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク(SAFLAN)より説明と要望

 共同代表 河崎 健一郎 弁護士
 事務局長 大城 聡   弁護士

※別紙参照


2012/9/6 原発PT(国内の原子力発電所カルテ)

原発事故影響対策PT、その後原発事故収束対策PTとして昨年4月より1年半にわたって専門家
からのヒアリングも踏まえた真摯な議論を積み重ね、政府に対して様々な提言を行ってきた。
その議論・知見の集大成として、全国の原子力発電所カルテを作成し、議員間討論による修正を
加えた最終版が仕上がったので、下記に経過等とともに報告する。


〇開催日
 ・第七十一回総会 2012.8.9
 「第1回『国内の原子力発電所のカルテ』(北海道・東北・関東ブロック)について保安院よりヒアリング」

 ・第七十三回  2012.8.30
 「第2回『国内の原子力発電所のカルテ』(中部・北陸・関西ブロック)について保安院よりヒアリング」

 ・第七十四回  2012.9.6
 「第3回『国内の原子力発電所のカルテ』(中国・四国・九州ブロック)について保安院よりヒアリング」

【カルテ内容】
 国内54基の全原発について、立地条件、設備仕様、免震重要棟の整備状況、使用済み燃料の
 保管状況、地震・津波の想定ならびに地震動算定根拠・方法、また過去の主なトラブル及び訴訟
 状況、避難訓練の実施状況、30の中長期安全対策の実施状況等を明らかにしたもの。
 耐震バックチェックや活断層・破砕帯調査結果等についても、規制庁発足後も注視していく方針。

  ☆カルテ資料はデータ量が膨大につき、原発PT公式HP上で公開しておりますので、
   こちらをご参照ください。
⇒ http://www.dpj-genpatsu-pt.com/

★参考:原発事故収束対策PT 総会開催記録(PDF


2012/9/5 「国会事故調の提言を実現・法制化する超党派議連」

本日、同議員連盟の役員会を開催し、先日8/28に開かれた設立総会後に 選任手続きを進めていた役員体制を原案どおり承認した。
 

 
また、国会事故調報告書低減における国会関係部分に関する論点について 国会図書館の政治議会課よりヒアリングを行った。 今後、役割分担を含め、随時具体的な検討作業を行っていく。

☆役員表はこちらから(PDF


2012/9/3 再生可能エネルギーについての勉強会

風力や水力をはじめとする自然エネルギーを軸として北海道の発展を考える会の勉強会に参加致しました。 この日は、北海道開発局と北海道経済産業局からそれぞれ講師をお迎えし、「再生可能エネルギー」「エネルギーのあり方」について御講演を頂きました。
 

 
再生可能エネルギーの固定価格買取制度が今年7月から実施されるようになりました。 農業農村地域における小水力発電施設や、風力、太陽光発電の戦略的重要性がこれまで以上に高まることとなりましたが、現場での浸透度には著しく温度差があるのが実情です。 今回の勉強会でも、再生可能エネルギー導入の具体的取り組みについて初めて聞いたという参加者も少なくなかったようです。
 

 
また、「エネルギーのあり方」については、今後の国際経済において自前で調達可能な資源の確保が非常に重要となることが改めて語られました。 石油や石炭、天然ガスなどの燃料資源も、金、銀、鉛などの金属資源も埋蔵量には限りがあり、可採年数が50年以下の資源が少なくありません。 特に、多くの資源を輸入に頼っている日本にとっては非常に大きな不安材料となり得ます。 諸外国も国内外での資源開発に向けて取り組みを加速させており、既に熾烈な資源開発競争が行われています。 日本の浮沈を左右するプロジェクトという位置付けを持つ必要があることを、今回の勉強会でも語られていました。
 

 
「再生可能エネルギー」も「エネルギーのあり方」も、北海道との関連性が非常に高い内容の話でした。 このような勉強会をきっかけに、現場の企業人にとって新たなビジネスチャンスを展開するきっかけとなれば幸いです。


2012/9/2 第11回東電原発事会

この週末も積極的に夏祭りなどの地域の行事に顔を出しました。
 

 
運動会では子どもたちがグラウンドを駆け回り、残暑の厳しさにも負けず元気いっぱいでした。
 

 
前の日になりますが、平岸にある相馬神社の宵宮祭にお招き頂きました。
 

 
神事の後に行われた直会にて、相馬藩主の子孫にあたる方がたまたま立ち寄られたという話をしたところ、 宮司から福島県相馬市(旧相馬藩)に縁のある神社であることをお伺いし、 「今度札幌に来ることがあれば、是非足をお運び頂きたい」とのことでした。 人の縁、地域の縁とは思わぬところで繋がっているものです。


2012/9/1 荒井さとし総合選挙対策本部発足総会

衆議院任期満了まで1年を切ったことを見据え、後援会活動をこれまで以上に強化・充実するべく 総合選挙対策本部を設置。発足総会には、お忙しい中にも関わらず300人を超える方にお集ま りを頂き、会場は満員御礼となりました。
 

 
冒頭、鈴木泰行本部長からは「今の情勢は2005年の郵政解散のとき以上に厳しい」との認識 を示されました。たしかに、地域を廻ってみても「民主党にはがっかりした」「もう応援しない」との声を聞くこ とは少なくありません。しかし、高校授業料無償化や、農家への戸別所得補償、非正規労働者へ の社会保険適用など、これまでに手を差し伸べてこなかった部分への政策を多く実現したのは民 主党政権だからこそです。社会保障費を削減するために毎年減らされていた医師への診療報酬も(僅かではありますが)民 主党政権になってからプラス改定に転じました。これらの成果が目に見えて表れるには時間を要するかもしれませんが、自民党政権によって行わ れてきた「弱者切り捨て」「地方切り捨て」の政治には確実にメスを入れることが出来ました。
 

 
そして、自民党政権が残した最大の負の遺産は原子力政策です。
「原子力は安全」という安全神話に胡坐をかき、事故が起きたときの対応策を全く講じぬまま全 国に54基もの原発を建設しました。それだけでなく、使用済み核燃料の貯蔵プールも飽和状態に 近付きつつあり、原発を使い続けるための策も講じられていませんでした。
 

 
昨年の東日本大震災で、その原子力政策のずさんさが残酷なまでの形で露呈することとなりました。 それにもかかわらず、自民党は今もなお、当時のままの原子力政策を推し進めようとしているよう に映ります。橋下徹大阪市長が率いる大阪維新の会も、大飯原発再稼働反対を訴えながら土壇場で 再稼働容認に転じるなど、話題作りの上手さとは裏腹に実行力への疑問符が拭えません。
 

 
民主党が成熟した政権運営を行ってきたとは言えません。
むしろ、何度となく党内対立が表面化し、大量の離党者を出す分裂状態にまで陥ったことは真摯 に反省するべきです。また、政策への説明が十分でないことなども含め、抱えている課題は決し て少なくありません。しかし、先程も述べたとおり民主党政権だからこそ出来たこと、手を付け たことも決して少なくありません。
これらの政策を更に前進させ、「弱者切り捨て」「地方切り捨て」の政治から立ち直らせること が私たちに課せられた使命と心得、これからも国政での仕事に邁進させて頂きたいと考えています。


2012/8/28 「国会事故調の提言を実現・法制化する超党派議員連盟」設立総会

本日、超党派で国会事故調の提言を実現する議連を立ち上げた。

憲政史上初の政府からも事業者からも独立した調査委員会である国会事故調の貴重な成果として、 先般7つの提言が報告された。
 

 
その提言内容を着実に実現することを目的に、党派を超え「国会事故調の提言を実現・法制化する 超党派議員連盟」が設立され、国会事故調の委員長であった黒川清氏をお招きし設立総会が開催さ れた。総会において、まず規約・役員(案)が承認され、塩崎恭久議員(自民)と遠藤乙彦議員 (公明)とともに、私が共同会長に選任された。残る役員についても現在選任手続きを進めている。
 

 
その後の黒川清氏の記念講演では、これまでの調査が全て事実に基づき行われ、英訳付で全面公開 されてきた事と、その成果である7つの提言について報告された。
総会には約40名の国会議員を含む総勢100名程の出席があり、議員の数名より「待ちに待った議員 連盟の設立だ」という意見も聞かれた。
 

 
今後、示された提言のうち、とりわけ未解明部分の事故原因の究明や独立調査委員会の活用、規制 当局に対する国会の監視等について具体的な対応策を検討し、実現に向けて取り組む。


2012/8/27 浜岡原発1〜2号機の廃炉作業視察

 原発PTの中心メンバー有志にて、中部電力浜岡原発を視察した。
原子力規制委員会が発足し、40年廃炉ルールの適用が始まると、2030年までに原発比率は約15%程度
まで低減し、40年を超えた古い原発の廃炉作業が全国で順次発生することになる。
 また福島第一原発では、事故の完全な収束とともにメルトダウンした炉内や燃料デブリの状況を把握し
廃炉作業に着手することになるが、数十年を要する作業になることが見込まれる。
今回の視察の主な目的は、現在浜岡1〜2号機で進められている正常な状態の原子炉廃炉作業を実際に
見て、今後の参考にすることである。

〇視察参加者 (※順不同、敬称略)
 荒井 聰(衆)、川内 博史(衆)、階 猛(衆)、首藤 信彦(衆)、馬淵 澄夫(衆)、 山崎 誠(衆)
 

 
〇視察内容
@掛川駅よりマイクロバスにて浜岡原子力総合事務所へ移動。
<梶川発電所長より浜岡原子力発電所の概要説明>
・浜岡原発の敷地内では、社員約800名を含む約3000人が就労。
・敷地及び配置について、浅瀬のため約10q離れた御前崎港を使用しており、日本で唯一、敷地前面に
 専門の港を持たない原子力発電所である。また蒸気を冷やす海水は、沖合600mに設置した取水塔か
 ら取水。

Aホールボディーカウンター後、2号機(2009年1月30日運転終了)を視察
・管理区域内へ入るため、視察前に体表面の線量を測定。その後、着替えて(つなぎ、靴下、手袋を
 各三枚重ね着)線量測定器を身に着け2号機を視察。
・まず、使用済燃料プールを視察。燃料プールには1,164本の使用済燃料と、148本の新燃料が保存
 されていた。(24年3月31日現在)
・冷却機能が停止したと仮定した場合においても、プール内は60℃程度で保たれるとの説明があった。
・次に、格納容器に近接するトーラス室を視察。福島原発事故後、実際にロボットが入り線量測定をし
 た場所である。
 

 
B3号機、防波壁工事現場。
・再び着替えを済ませた後、マイクロバスより3号機周辺を視察。地震対策として、排気筒の耐力を
 増すため支持鉄塔を設置。また、津波対策として大物搬入口を防水構造扉に変更。屋上には非常
 用発電機が設置されていた。
・防波壁の建設現場では、竪壁の進捗状況を視察。津波への耐震性を増大させるため、51mmの
 鉄筋を使用し(スカイツリーに使用したものと同型)、地上12m(海抜18m)の防波壁に対して、
 基礎として地中へ約10~30m程埋め込むことで強度を確保。

廃炉の解体における技術的な問題は解決可能であるが、廃炉に関する最大の課題は、 現場の認識としてもやはり使用済燃料の最終処分地の確保である。


2012/8/26 夏祭り・運動会・工場見学

お盆も終わり、毎週末各地で賑わいを見せていた夏祭りも少しずつ落ち着いてきました。
 

 
しかし、「まだまだ夏は終わらない」とばかりに、この日の午前中お邪魔した夏祭りは超が付くほどの大賑わい。
 

 
この日は地域の運動会などの諸行事にも参加を致しましたが、天候にも恵まれ、絶好の行楽日和となりました。


2012/8/25 北海道フードコンプレックスについての勉強会

北海道フードコンプレックスをテーマとした、企業の勉強会に参加。
 

 
内閣府の担当者が講師としてお見えになり、この制度を取り巻く現状と、今後の展望等について御講演を頂きました。 北海道は農業や漁業を中心とした第一次産業が盛んであるものの、一次産品への付加価値創出が課題とされていることは周知の事実です。
 

 
「我が国のGDP(国内総生産)に対し、第一次産業が占める割合はわずか8%に過ぎない」と過小評価する声もありますが、 第一次産業に関連する産業(加工、流通、外食など)を合わせて考えると約20%にも及び、決して過小評価出来ない経済規模となります。 北海道の第一次産業に付加価値を見出し、六次産業化することが北海道経済の活性化に繋がると考えられているのも肯けます。 そして、このような考えを制度として具体化させるに至ったことは「食・観光・エネルギー」を経済成長の柱に据えた民主党政権だからこそ出来たことです。
 

 
特区は、札幌・江別地区、函館地区、帯広・十勝地区の3エリアが対象地域となっていますが、 早くも「他の地域にも参加出来るようにしてほしい」と声が挙がるなど、この制度への高い期待をひしひしと感じました。 この制度を起点に"北海道ブランド"を世界に発信出来るか否かは、これからの北海道経済を左右する一大プロジェクトです。 私も未来の北海道を想い描きながら勉強させて頂きました。 こうした官民一体となった動きが、"北海道ブランド"発信の序章となることを願うばかりです。


2012/8/24 エネルギー・環境調査会 第1回総会

本日、エネルギー・環境調査会が発足し、初回会合が開かれた。
 

 
冒頭に前原政調会長より、「政府のエネルギー・環境会議にあわせて、 民主党としての意見を取りまとめたい。国会会期末との関連もあり連日 の開催となるが、しっかり議論していきたい。」と挨拶があり、役員案 (PDF)が承認された。私は会長代行に就任した。
 

 
今後の運営については、党として意見集約をはかる際に、政府が提示し ている3つのシナリオの中から選択をするのか、もしくは、党として他の シナリオを出すのかという点も含めて、これから連日議論していく事と なった。来週月曜より集中的にヒアリングが始まる。


2012/8/19 暑さに負けず頑張っています

今年のお盆、そして先週末も、地域の夏祭りにお邪魔させていただきました。
 

 
夏の暑さに負けない、お祭りの実行委員の方々の熱い思い入れが伝わってきて、どこも素晴らしい夏祭りでした。 どこの会場でも子供たちの楽しそうな笑顔が印象的でした。 将来、この子供たちが大人になっても笑顔でいられるような国づくりに励むのが、私たちの仕事です。
 

 
昨今、新聞やテレビなどを通じて厳しい批判にさらされる機会が多い中ではありますが、実際にこうした行事に足を運ぶと「がんばってください」といった温かい激励の言葉をいただくことも多く、今後の政治活動への励みとなります。 期待してくださる方々のために、そして、お祭りで見かけた子供たちの笑顔を守るために、より一層頑張らなければならないという思いに駆られました。


2012/8/4 夏祭りのピーク

今週末は各地で行われた夏祭りのピーク時期でした。
いつも以上に賑やかで活気ある姿を目に映ります。
 

 
夏祭りの企画・運営を主体的に行うのは、主に地域の町内会や商店街です。
昨今、町内会や商店街の"なり手"が不足して困っているという話を多く耳にします。 札幌に限らず全国的な抱えている課題となっているようです。
 

 
しかし、実際に夏祭り会場をはしごして挨拶まわりをすると、 若い年代や小さな子ども連れも多く会場に足を運んでいました。
 

 
"お客様"をどのようにして"なり手"に引き込むか。 地域の絆を継続し、地域を盛り立てていくための課題です。


2012/8/2 環境部門・原発PT合同会議(規制委員会の同意人事B)

※次第・配布資料はこちらから(PDF

〇挨拶

【荒井原発PT座長】
昨日の議運でのヒアリングを受けて、本日も皆様より意見を伺いたい。
先般、輿石幹事長と前原政調会長に対しても、党内において非常に厳しい意見が出ている
旨を伝えてきた。マスコミ等でも様々取り上げられており、国民の関心の高さを示している。
 

 
【近藤環境部門座長】
昨日、復興特別委員会の派遣という事で福島へ行き、意見交換をしてきた。地元の方より、
「復旧・復興へ向けてマイナスからのスタートだということを、果たして政府は理解している
のか」という厳しい意見を受けた。それらの意見も含め、この人事はとても重要な問題であり、
世界も注目している問題である。

【横光環境副大臣】
昨日、衆参ともに議運で田中俊一委員長候補から意見聴取を行った。
民主党の議員から意見を聞きつつ、政府も法案提出者という立場から進めており、ご理解をい
ただきたい。

〇原子力規制委員会の同意人事案について

【説明】:田中俊一委員長候補の参考人の所信及び答弁の概要について
     原子力安全規制組織等改革準備室 森本 英香 室長

@再稼働について
 原子力規制委員会としては、再稼働するか否かについて判断する立場にない。

A40年廃炉問題について
 40年を機械的に適用するというわけでなく、技術の進歩も鑑み安全に支障がなければそういう
 判断もありうる。

B規制基準の見直し
 全面的、徹底的に見直す

C原子力委員会の「秘密会議」があったか
 原子力委員長代理をしていた当時は、原子力政策大綱が決まっており話題にあるような秘密会合
 はなかったと承知している。

D線量基準について
 「20ミリシーベルトまでいい」と言ったというご批判については、誤解であると申し上げたい。
 

 
〇議員間討議
・昨日の朝の合同会議で指摘されていた報酬問題について、参議院の議運に伝わっていなかった。
 なぜ議運に伝わっていなかったのか。
→政府は欠格要件と情報公開要件を決め、それらについては当初から報告済み。その後、様々な追加
 要求があり追加調査を実施した。議運の先生方にも同時に情報提供をすべきであった。
 政府が決めた欠格要件は50万円以上であったため、政府へは50万円以下のものは伝えていない。

・田中俊一委員長候補は原子力村の典型的な方で、言葉を少しずつずらしている。秘密会議はなかった
 が、事前の打ち合わせがあるとの言及がある。それ自体が秘密会議ではないか。
→秘密会議に出席していたかどうかは、詳細不明。

・電事連やメーカーの人も勉強会に出席していたのか。
→説明者として出席していた中には、事業関係者も含まれることもあった。事実関係を調査する。

・欠格要件は50万円以下というが、5万円でも同じである。
・米国は長官等を決める際に5,6回候補の変更があるほど、厳しく過去を調査する。日本も同様にする
 べきだ。

・原子力規制委員会の設置法案の第7条7項に書かれている「事業者等」が、ここでいう欠格要件に当て
 はまらないのではという意見がある。法律違反ではないのか。
→「事業者が委員長並びに委員になれない」とは、任命時における兼務を禁止している。

・炉規制法の「事業者等」と欠格要件の「事業者等」の定義が違うのか。
 ⇒ 事実関係の詳細確認。後日報告。

・5月にフランスのコミッショナー2人に意見を伺った際、委員は必ずしも原子力に精通している必要が
 なく、重要なのは危機対応マネージメントの能力だという意見だった。日本は再任ができるが、フラ
 ンスは1回のみと決まっている。日本もフランス同様に1回のみにすべき。
・田中委員長候補が現在67歳。任期である5年後は72歳であり、体力や集中力は大丈夫なのか。

・昨日の参考人質疑では、全ての質問に答弁していない。
・40年ルールについて、我々の認識は絶対的に40年。田中氏は技術が進歩すればそれなりの判断を下す
 という答弁であった。 規制委員会の役割を本当に理解しているのか。これだけの批判が出ており、
 人選を考え直さなければならない。

・風評被害を招くとの理由から、子供にマスクをとるように言ったことが福島で大きく波及している。
 昨日の答弁では、意見を述べず40年廃炉についても留保をつける等、潔さを感じなかった。

・田中委員候補はふさわしくない。部会として同意できない旨を党幹部へ早々に伝えるべき。

・100ミリシーベルトに関して、田中氏が言っている見解以外にどのような見解があるかという資料を
 作っていただきたい。

・全体の委員のバランスについて、再度確認をしていただきたい。
 

 
〇荒井座長
 党幹部へ本日の意見を伝える。私見では、田中さんは原子力村といってもその端にいた人だと思う。
 40年廃炉ルール、バックフィット、安全性等の問題について明確にしていただきたい。これ以上、
 森本室長に説明をしていただくのは困難であり、ご本人に意見を伺う機会を作れるか否かを政府に
 検討していただきたい。5人のメンバーのバランスが原子力村に偏っているのではないか。ドイツの
 ように倫理の専門家、マネージメント、危機管理や避難計画の専門家をなぜ検討しなかったのか。

〇近藤座長)
 このままでは同意できない。この間出てきた意見を基調にしていただきたいと考える。田中氏は言
 葉をはぐらかす。規制庁設置法案の審議の際にも、独立性・専門性が強くなるようしっかりとした
 人事を訴えてきたはずである。中村委員についても、「子供も大人も低線量被ばくの影響はない」
 と言われているが、問題がある発言だと思う。
 これらを含め、与党が納得できない人事を推し進めることは同意できない。


2012/7/31 環境部門・原発PT合同会議(規制委員会の同意人事A)

※次第・配布資料はこちらから(PDF

〇挨拶
【近藤環境部門座長】 
明日の議運の場で、候補者よりヒアリングをすることとなっている。
 

 
【横光環境副大臣】
政府としては、しっかりと人事をしてきたことを是非とも理解していただきたい。

〇原子力規制委員会の同意人事案について

<7/27合同会議に引き続き、追加説明>
原子力安全規制組織等改革準備室 森本英香室長

・更田氏より修正の申告があり、平成21年度に原子力事業者等と以下のような共同研究を
 実施。原子力燃料工業株式会社との間で「高燃焼度燃料被覆管の特異腐食及び水素吸収
 のメカニズムに関する研究」;共同研究費として90万円、廃棄物処理費用として58万
 8322円が支払われている。
・三菱原子燃料(株)との間で研究を実施。金銭の受領はない。
 

 
  ○議員間討議
・田中委員長について、「広い意味の原子力村の人材」という説明があったが、全く原子
 力村の人だと思う。
→原子力委員会の委員であるため、原子力村の一人だと思われることは理解する。しかし、
 その後の活動を評価している。また、安全研究に力点をおいてきた方であることを考慮
 した。

・除染活動をしているのは素晴らしいが、地元の声との齟齬があるのでは。
→地元からさまざまな意見があることは承知している。しかし、地元の様々な人からのヒ
 アリング結果では、基本的には良であると考える。

・島崎さんについて、地震の専門家は必要だと思うが、5人のうちの1人に入れる必要があ
 るのか。
→今回、活断層問題を含めて地震に関する専門性が重要だと思った。

・中村さんについては、放射線の影響に関する意見、特に内部被ばく等は意見が分かれる。
 中村さんの主張・立場は?
→放射線障害について、特に低線量被ばくについて国際的知見を述べていただいている。

・われわれは原子力村からのメンバーは出さないという共通の認識であったはず。
・更田さんは原子炉の専門家というが、福島第一原発の炉の状況が分かっているのか。
・一般国民からすれば、納得できない。小出さんなど反対派の人事案は検討したのか。
・環境委員会でも質問したが、細野大臣が単独で決めていると聞いた。田中さん、中村さん、
 更田さんと推進派で原子力村といわれている方の任期が5年である。
・最低でも、(国会・政府)事故調の委員長の誰かが入るべきではないか。このままでは
 反対せざるを得ない。
 

 
【荒井原発PT座長】
今日これから開かれる政調役員会幹部会の場で、皆さんから頂いたご懸念・ご要望をお伝え して参ります。


2012/07/30 夏祭りの屋台に思う道経済

今週末も各地域での夏祭りに参加しました。
ここ数日は札幌でも寝苦しさを感じるほどの蒸し暑い日が続いています。
会場では冷たい飲み物が飛ぶように売れていきます。。
一方、私は茹でたてのとうきび(とうもろこし)に目がありません。
日中の気温は30度近くまで上がり、私も汗だくですが、真夏に茹でたての熱々のとうきびを
屋台で食べられるのは北海道人の一つの特権だと思います。
 

 
夏祭りを思い起こしながら、30日に行われた北海道の企業関係者との懇談会にて
北海道経済の活路について話を致しました。
とうきび屋台の話はしませんでしたが、「食」の宝庫である北海道のポテンシャルを活かした
産業作りが一つの鍵となり、観光、エネルギーが北海道経済の起爆剤になり得ます。
私が大臣在任中にまとめた「新成長戦略」においても同趣旨の内容を盛り込んであります
。 また、北海道銀行の笹原副頭取にもご参加をいただき、金融機関の立場から見た道経済の現状と
将来分析についてご講演を頂きましたが、やはり「農業(食)・観光・エネルギー」という
キーワードを挙げておられました。
 

 
「これらのテーマが北海道経済の飛躍に繋がることは以前から言われてきたが、あまり進んで
こなかった。今は『待ったなし』で進めなければならない。」
と、大変説得力のあるメッセージを発信され、私もその通りであると感じています。
議論の時間が足りなく感じるほど、大変有意義な懇談会に参加することが出来ました。


2012/7/27 環境部門・原発PT合同会議(規制委員会の同意人事)

※次第・配布資料はこちらから(PDF

〇原子力規制委員会の同意人事案について

【近藤環境部会座長】
本日は、同意人事案について合同会議で議論し、政調へ上げることとなる。
先般の規制委員会の設置に関し、原子力村からの脱却においては人事が最も重要である。
責任のある判断をしなければならない。

【荒井原発PT座長】
委員長人事が最も重要だという共通認識が持てた。国会事故調の黒川委員長は、一層の
透明化を図るべきだと報告書にも書き込んでいる。人事案について、どのような選考を
するかという議論を含めて意見を伺いたい。
 

 
【細野大臣挨拶】
人選の方向性として、福島とのかかわりを重要視。ご指摘のように、原子力の専門家が
福島へ入れば、必ず何かの発言を問題視される。また、それぞれの評判を聞いており、
すべて必ずしもいい評判ではないことは理解している。しかし、田中さんの現地での取
り組みを高く評価している。これだけの事故が起きた中で、全体として福島にどれだけ
寄り添って解決へ尽力しているかを考えていただきたい。また更田さんは、シビアアク
シデントの数少ない専門家である。

○説明:原子力安全規制組織等改革準備室長 森本英香氏

・同意人事については、事前に漏れてはならないという前提であるが20日に報道された
 ため提示がずれ込んだ。
@人選のポイント
・福島の事故を教訓にするということに力点をおき、安全神話にとらわれず取組める人。
・前提として、電力会社からの影響を受けず公平性を保てる人。直近3年間の情報を提示。
・国民から信頼される組織となるように
・規制庁のメンバーの大半は保安院と文科省であり、マネージメント能力に長けている人。
・国際性のある人。
・特に地震に知見のある人。

A委員長候補及び委員候補(詳細は添付資料)

田中 俊一 氏
・原研(JAEA)に入所し、原子力研究の第一人者として活動。
・緊急提言で陳謝し、初めて反省を口にした人である。また、福島に入って除染に取り組み
 現場の視点を持っている。

大島 賢三 氏 (任期2年)
・国会事故調の委員であり、国連事務次長としては、チェルノブイリの国際的支援をとりまとめ。
・マネージメント能力を評価。また、国会事故調のフォローアップを期待。

島崎 邦彦 氏
・地震の専門家
・地震学の中のどの分野を原子力規制に活かすかという視点。
・地震に関する専門家の知識の結集を担っていただきたい。

中村 佳代子 氏
・放射線防護の専門家。
・科学的判断をダイレクトに取り組む。
・リスクコミュニケーションの重要さを主張。
・重要なコミュニケーション能力を評価。

更田 豊志 氏
・原子力炉の専門家。
・原研の安全性研究の専門家である。安全研究はおろそかにされていたが、唯一、研究して
 いたのが原研である。
・更田さんはシビアアクシデントの研究を行い、原子炉の状況を自身で判断できる貴重な人材。
・最年少であり、今後を担っていただきたいという期待。 

○議員間討議のポイント
・国民の注目は原子力村からの脱却である。直近3年以前の電力会社等との金銭的なつながりは
 調査しているのか。原子力研究所への寄付は?
→3年で区切って調査。後者は調べていないので、調べたいと思う。いかにして原子力業界から
 の距離を調べるのかは非常に難しい課題。原研については、寄付はない。
・調べていないのであれば、一任はできない。

〇近藤座長
⇒公開して判断するので、資料提示を。

・3年で区切るのがおかしい。最低5年は遡って調査が必要。調査しなければ信頼を勝ち得ない。
 委員長及び委員の推薦者は誰なのかということを明らかにすべき。米国のように公聴会をす
 る必要がある。

・田中さんは原子力委員会で原子力推進の機関である。その委員長代理を選択した事が理解に
 苦しむ。もんじゅの設置者で、まさに当事者である。国民の納得を得られない。
 自主避難者に賠償をしないという主張をした方であり、福島での評判を理解しているのか。

・政府が脱原発を掲げている以上、このメンバーがどのように考えているか、また、再稼働の
 現実についてどういう認識をもっているか、直接本人を呼んで質疑をして判断を。

・トップとメンバーとのバランスが重要。反対派が選ばれなかった根拠についての説明が必要。
 原子力に反対する専門家が一人も入っていない。候補者と一度直接話をする機会が必要。

・田中さんはもともと推進派の組織にいた人であるから、規制のトップにはふさわしくない。
 とても同意できない。

・本日の議論は、我々は事前に何も聞かされておらず野党と同じである。公聴会をした後に反対
 はできず、事前にもっと情報が必要。 
 

 
〇細野大臣
⇒福島とのかかわり方を重要視した。スコップを持って除染をしている学者の中では田中さん
 が一番。単に批判をすることは簡単だが、一つずつ取り組み、どのように改善するのかが重要。
   物事を前に進めなければならない。

〇近藤座長
⇒来週再度議論する。公聴会を開くことを合同部門会議で申し入れをしたい。


2012/7/26 本会議で内閣委員長報告(改正暴対法)

衆院本会議で改正暴力団対策法の委員長報告を行いました。
この法案は参議院先議で審議が進められたもので、本日の衆院本会議 をもって可決成立しました。
暴力団排除の取り組みが進められる中で、対立抗争や暴力的要求行為に よって市民生活や企業に対する危険を防止するための法改正です。これにより、特定抗争暴力団または特定危険指定暴力団に指定されれば、 その構成員の警戒区域内での不当要求に対して、直接罰則による処罰を 行うことができるようになります。また、都道府県暴力追放運動推進センターによる事務所使用差止請求制 度の導入や、暴力的要求行為の厳罰化が盛り込まれています。
 

 
福岡県は暴力団の抗争が激化しており、法案改正を求める要望がありま したが、本会議終了後に小川福岡県知事が事務所にご挨拶に見えました。


2012/7/26 国会事故調の黒川委員長と対談

雑誌の取材で、黒川委員長と約90分間の対談をしました。
 

 
憲政史上初めての試みとして設置された国会事故調ですが、提出された報告書は
国際的に見てもハイレベルのレポートに仕上がっていると思います。
今後、衆参両院議長宛てに出された勧告を、立法府としてどのように受けとめ、
法制化していくか国会が問われています。
 

 
黒川委員長からは規制委員会の委員選考に関して、国会同意人事のプロセス透明
化やルール確立の問題提起がなされるなど、話題は多岐に広がりました。
来月に雑誌が発売された時点で、改めて掲載記事をHP上でもご報告します。


2012/7/26 第66回原発PT総会(活断層・破砕帯について)

※次第・配布資料はこちらから(PDF)

〇原発敷地内(美浜・高浜・大飯・志賀・もんじゅ)の活断層・破砕帯の追加調査についてヒアリング
 

 
・現状の整理
@日本原子力発電(株) 敦賀発電所
 破砕帯が浦底断層に引きずられて動く可能性あるとの指摘を受け追加調査を実施中。

A東北電力(株) 東通原子力発電所
 破砕帯の活動性の有無を追加調査中。

B関西電力(株) 美浜発電所、高浜発電所、(独)日本原子力研究開発機構もんじゅ発電所
 事業者は「正断層型であり、近年の活動によるものではない」と評価。
 しかし、近年の活動を否定することは難しく、敦賀の浦底断層の場合と同様に断層が
 活動した場合に破砕帯が引きずられて動くことを否定するには、更なる調査が必要。

○議員間討議
・他の原子力発電所の破砕帯の状況は。
→破砕帯が形成された時期が古いか新しいかの問題。もんじゅは古いものであり、高浜につい
 ても同様に古いといわれている破砕帯がある。古い破砕帯は動く可能性が低いと理解できる。

・「最近の」という言葉の定義は。また、正断層における「古い、新しい」の意味は。
→12〜13万年前より前のものを古いと定義している。正断層型は300万年前頃にできたとされて
 おり、それより新しいものを「新しい」の基準としている。

・正断層の古いものでも動く可能性があるのか。
→いわきで動いた例があった。「動くものがあるのではないのか」という問題提起がされている
 と理解している。正断層であれば、動かないと認識されてきたが正断層型のものでも動くとい
 う新たな実証が出た。

・安全性の評価には、古い新しいは関係なく、有無の問題であるという理解でいいのか。
→日本には様々な破砕帯がある。全てが断層活動で安全性を脅かすとは限らないが、考慮する必
 要があるかどうかの見極めを現在調査している。

・原子力保安院は12〜13万年前を基準としているが、地質学会が出している「日本の活断層」で
 は、200〜300万年前を基準としている。その違いは何か。
→ 確率の問題。福島の事故を受けて、確率論的なものをもっと積極的に取り入れるべきだった
 と言われており、今後確立を含めた評価を入れるようにとご指摘いただいている。

・破砕帯の再調査は、原発を止めて行うのか。
→事業者より、稼働しながらの調査と聞いている

・渡辺先生(東洋大)はもっと短期間で検査可能と言っていたが、なぜそのように時間がかかる
 のか。
→ボーリング調査において、かなり大きな穴をあけて調査するため時間がかかる。これから事業
 者から話を聞きながら、評価等を検討していく。
 

 
【荒井座長】
・アメリカでは破砕帯が発見された場合に、建設途中でも計画中止となっている。
 日本の基準は世界的に見てどうなのか。確立の話について、原発のシビアアクシデントの発生
 率は100万年に1回という確立論が安全神話の根拠とされていたが、それはでたらめであり、米
 国では確立的な話は意味を持たないと理解されている。

○声明文(案)について
・「専門家による客観的・科学的な」とあるが、専門家は逆に偏りが生じる懸念がある。
→「独自の判断ができる」等、修文を考える。(荒井座長)

・本日、このような声明がここまで出来上がっていることを初めて知った。
 石川県選出の当事者としては、事前に周知していただけるなどのご配慮をいただきたかった。

⇒座長への一任了承。


2012/7/22 本日も晴天なり

先週に引き続き、今週も各地で行われている夏祭りにお邪魔しています。
 

 
札幌も東京に負けず劣らず暑い日が続いています。
きっと、お祭りの屋台では冷たい飲み物が相当に売れたのではないでしょうか。
私もここ数日で随分と日焼けした気がします。


2012/7/17 夏祭り

この週末から、地域での夏祭りが各地で始まりました。 数日前までは全国的に記録的な大雨が続いていたものの、幸いにして週末は晴天に恵まれました。
 

 
先月のYOSAKOIソーラン然り、こうしたお祭りは参加することで元気をもらえます。 恐らく、参加した多くの方も同じ思いをお持ちではないでしょうか。 開催に向けて汗をかいてこられた関係各位のご尽力に心から敬意を表します。 このような地域での活動がこれまで以上に活力あるものになるべく、私たちも出来る限りサポートしていきたいと思います


2012/7/13 東電・電力改革PT・経産部会合同会議(東電の電力料金値上げ問題)

〇仙谷会長 挨拶
事故から一年が経過し、そろそろ収束へ向かわなければない。東電の資本の問題に取り組ま
なければならず、電力料金の値上げが課題となっている。
本日は、脱原発依存という考え方に基づき、政府が出している選択肢について議論する。
 

 
〇議員間討議
・調達について、随意契約と入札とがあるが、東電も入札にできるところもあると思う。
 それについての検証は。
→「競争入札比率を60%以上に拡大しているか」と書き込んでいる。東電の新社長も5年間で
 60%と宣言している。また、会社に一度発注すると、その後のメンテナンス等も同じ会社
 が行っているが、それも見直しを必要としている。

・燃料の購入について。
→確かに日本は高く(約三倍)、買い方に問題がある。今後、独自ルート開発に取り組まな
 ければならない。 

・電力料金について、負担が増大したことにより東電が値上げを申請した。今後、全国から
 東電以外にも申請が出ると予想される。企業のスリム化が重要だが、人件費については層に
 よって分けて考える必要がある。特に、一般社員については住宅ローン等もあり、一定程度
 は確保が必要であり、過度の縮小は優秀な人材を失うこととなる。 ・企業年金の利回りを下げる必要があると思う。

・電力料金を上げることは当然だと考えるが、時限的な政策として7パーセントに決めるとい
 うことを検討してもいいのでは。
→ 現行法の中での検討。
・エネルギー・環境会議の選択肢について、エネルギーの消費構造そのものを変えていくこと
 を検討しないのか。
・3つのシナリオだけでなく、日本の目指すシナリオを作ってほしい。
→エネルギーの海外依存率の高さが問題。海外との資源外交に努力をすることにつきる。

・電力料金について、東電以外にも今後申請が上がってくる可能性が大きい。関電等より申請が
 あった場合、どのように判断するのか。今、東電だけの物差しで判断すると他の会社に応用で
 きない。メルクマークを作ってほしい。
→他の電力会社にも適用するという大前提。

・現場で働く方々の話もヒアリングしてほしい。働く人々の安全性が重要。

・進め方に関する資料について、安全保障について欠けている。また、原発事故の補償についても、
 しっかり書き込む必要がある。
・経済モデルについて、不況モデルに基づく資料も必要ではないか。15%に誘導的な資料である。

・消費者庁のチェックポイントについて、「消費者基本法に基づいて」と書かれているが、その中
 の基本理念で、電気を止めないことも消費者の利益だと理解できる。東京電力は地域独占で代替
 策が無いことに基づいて、冷静な判断を下してほしい。
 

 
・東電は地域独占であり、電力供給の代替策がないため慎重であるべき。また、社員の賃金を下げ
 ると人材が流出し、電力の安定供給が脅かされる懸念も。東電は他の会社と単純に比較できない。
・LNGの数字を見ると燃料費が増大―根本的な解決を図る必要あり。

・他国と比較した際、日本はなぜこのように電力料金が高いのかという議論が出てくる。
・エネルギー・環境会議の選択肢について、再生可能エネルギーの数字は本当に達成可能なのか。
 また、ピーク施設をこの20年間でどのように建設するのかという現実的な話がなければならない。
 電力消費量の1割減についても、本当に妥当なのか。

・他電力への影響と人材流出の懸念を考えると、値上げは仕方ない。
・デフレや不況の原因は、富の海外移転である。化石燃料の依存度を下げる必要があり、そのため
 には再エネと原子力をつきつめるという選択肢もあってもいい。原子力に関しては、使用済み核
 燃料の処理の問題の解決が必須。
・石炭のガス化が必要。地球温暖化に影響しない日本の技術を使って世界に貢献するという視点か
 らも、石炭の使用が必要になってくると考える。

・CO2だけに着目してガスを前に打ち出す必要はないのでは。


2012/7/13 枝の会日帰り親睦旅行

私の後援会女性部が企画した日帰り親睦旅行の模様です。
国会会期中であった為、私は残念ながら参加出来なかったのですが、参加した秘書が写真を撮っていましたので、何枚か掲載致します。
 

 
「北の錦」で有名な小林酒造を見学。ご存知の方も多いと思いますが、明治11年の創業以来、今も現役で酒造りを続けている老舗酒蔵です。 行程の多くは熟練の職人さんによる手作業で行われ、美味しいお酒は長年に渡って培われた技術や経験に支えられていることを感じさせます。 見学後はお酒の試飲もあったそうです。

酒造見学の後は、風光明媚な「ゆにガーデン」で素晴らしい景色を堪能。 その後は「ユンニの湯」で疲れを癒し、和気あいあい楽しい旅行になったと報告を受けております。 大変素晴らしい旅行を計画してくれた関係各位に、この場を借りて感謝申し上げます。


2012/7/12 全農林第58回定期大会でご挨拶

宮城県の松島で開催された全農林定期大会に民主党を代表して出席し、 祝辞を述べました。
 

 
地方での定期大会開催は6年ぶりとの事です。冒頭、棚村中央執行委員長 からも「被災地の東北の再生なくして日本の再生はない。絆を再確認し、 復興再生への決意を固めることが、公務に従事する労働者である我々が この地での大会を開催する意味合いだ。長い時間を要する努力が求められ るが、全農林としても日々の業務で、そして独自の支援策をもって全力を 尽す」と力強い挨拶がありました。
 

 
私からは、衆議院内閣委員長として、目下、内閣委員会最大の懸案となっ ている公務員制度改革法案についての進捗状況に触れ、「国対との話し合い の中でも最優先法案として審議することになっている」と説明しました。 また、税・社会保障一体改革の採決において大量の離党者が出たことに触れ、 大変申し訳なく思っているとお詫びを申し上げました。
政党と政府の関係や、党内の意思決定過程が明らかでなかったことを反省し、 力を合わせて与党としての責任を果たし、党の再建に努めねばなりません。


2012/7/11 高橋はるみ北海道知事と面談

北海道新幹線の新規着工が正式に認可されたことに対して、高橋はるみ知事と 道経済界の皆さんががごあいさつに議員会館へ来訪されました。
 

 
高橋知事より、民主党北海道連に対するお礼のお言葉をいただき、今後とも新幹線事業への推 進にご尽力をいただきたいと要請を受けました。
 

 


2012/7/11 オンザウェイジャーナル「高野孟のラジオ万華鏡」収録

半蔵門のスタジオでのラジオ収録にのぞみました。
高野孟さんとは久しぶりにお会いしましたが、大局をおさえた切れ味の鋭さは健在です。
再稼働問題を中心に原発PTの活動内容や国会議員署名、原子力規制委員会法成立の過程などについて話しました。とりわけ40年廃炉ルールの明文化は大きな意味を持っています。原発依存度が低減していく分の代替エネルギー源、新エネ・省エネや蓄電池などの技術開発、そしてそれらの実証段階から定着までの期間を考慮し、具体的な道筋を早急にに描きださねばなりません。そのための検証作業を進めています。
収録の後半では、消費増税をめぐる民主党分裂について、またマニフェストのあり方や今後の政局全般に話題が及びました。
 

 
☆オンエアー日
 @7/17(火)AM5:30〜6:00  A7/24(火)AM5:30〜6:00

≪放送局は以下の31局です≫
FM青森・FM岩手・FM秋田・FM山形・FMふくしま・FM群馬・FM栃木・FM新潟・FM長野・FM富山・FM石川・FM福井・岐阜FM・FM静岡・FM三重・FM滋賀・FM兵庫・FM山陰・FM岡山・FM山口・FM広島・FM香川・FM徳島・FM高知・FM佐賀・FM長崎・FM熊本・FM大分・FM宮崎・FM鹿児島・FM沖縄
 

 
☆★HP上でも配信されますので、ダウンロード、Podcastingで視聴できます。
 番組名 オンザウェイジャーナル「高野孟のラジオ万華鏡」
 ⇒http://www2.jfn.co.jp/owj/


2012/7/9 北海道新聞東京支社で勉強会講師

わが地元紙である北海道新聞の東京支社よりお招きを頂き、原発問題と 日本のエネルギー政策に関する勉強会の講師を務めました。
 

 
朝刊原稿を準備するの多忙な時間帯にも関わらず、論説クラスから現役 の記者まで約15名が参加し、90分の講演に熱心に耳を傾けて頂きました。

原発PTのできた経緯から直近の原子力規制委員会法案成立や福島被災者 支援法成立に至る議論過程、裏話なども交えて幅広く原子力問題を語る 機会となりました。また北海道に関係するロシア・極東のエネルギー外 交まで忌憚のないところを語り、質疑応答の時間が足りない程でした。
 

 
終了後、居酒屋で一杯やりながら膝詰の懇親会を行いさらに議論を深め ることができました。大変楽しい時間でした。

※当日のレジュメはこちら(PDF


2012/7/7 国会議員に求められる仕事

この日は、民主党北海道主催による道内各種団体との政策懇談会に出席。
平成25年度の予算編成に先立ち、様々な政策要望のヒアリングや意見 交換を行いました。与党にとって最大の仕事は予算を作ることです。御承知のとおり、わが国の財政は非常に逼迫しており、捻出できる財源 は限られています。しかし、現実から目を逸らさず、知恵を出し合いな がら地域のニーズに応えられる予算作りを行うことが私達の責務です。
 

 
日頃、「荒井さんはもっとテレビに出て発言した方が良いよ。」と言わ れます。たしかにメディアの効果は絶大で、テレビ番組等で発言をした 後は非常に大きな反響があります。政治家があらゆる媒体を駆使しながら政府や党、あるいは個人の取り組 みや信念を伝えることは必要なことです。しかし、本当に求められていることは、先程も述べた予算を作ること。 そして法律作成に携わることではないでしょうか。
私自身これを肝に銘じ、また、若い議員の仲間達にも同じことを伝える ようにしています。
 

 
翌日以降は、地域後援会の会議や街頭演説に参加。
私が日々行っている仕事や、国会の状況を報告させて頂きましたので、 写真を合わせて掲載致します。


2012/7/5 エネルギーPT/人材育成検討小委員会に出席

〇人材育成について米国大使館よりヒアリング

<NRCの原子力安全に関わる人材育成について>

<概要>
@NRCから従業員に対するトレーニング
・新規・中堅の従業員を対象に専門的知識への開発教育を行い、中堅以上の従業員には、
 材料工学や放射線の人体への影響等の技術的な教育を行い二段階で教育。
・監査役へのトレイニングとしては、2,3年に一度必ず再トレイニングを行う。

ANRCから事業者に対するトレイニング
・事業者はNRCの試験に合格しなければならず、運営に関する基礎的知識とサイトに関す
 る専門的知識を要する。
・仮に試験に合格できない場合には、追加的なトレイニングを受けなければならない。
・TMI以前は、事業者はNRCから運営に関するライセンスを付与されるのみであったが、
 事故後に毎年ベースでの再試験制度が導入され人材に関する管理が強化された。

B事業者から従業員に対するトレイニング
・トレイニングを義務化、NRCが事業者を定期的に検査。

Cその他
・TMI後、原子力専攻の学生が400〜500人程度に減少。しかし、政府が大学等へ原子力の
 プログラム維持をサポートし、毎年約3,7億円($4.3Mill)の予算を費やしている。
 その結果、現在原子力を学ぶ学生が4000人程度に増大。
 

 
○議員間討議
・トレーニングとは、具体的にどのようなものなのか。
⇒試験と実際に炉と同一のシミュレーション装置を使った実地。

・日本では、政府が「脱原発依存」と方向性を決めているため、原子力を学ぶ学生を増加
 させることが大変になると考えられる。この問題点について、どのようにお考えか。
⇒とても難しい質問。政府の政策決定は、原子力を学ぼうとする学生の数に直接的に影響
 する。米国は、インターンシップや他国とのパートナーシップを結ぶ等、政府がサポー
 トしている。特に、パートナーシップにおける韓国との提携では、米国では32年間なか
 った「原子力の新設」に関して学ぶことができた。

  ・原子力を学んだ専門家が、逆に推進派となり政府の「脱原発依存」という方向性に反す
 る情報を発する懸念がある。この点について、どのようにお考えか。
⇒米国の学習過程では、専門性を高めるにあたって安全性の問題や健康への影響、さらには
 廃炉に関して学ぶプログラムなど様々ある。したがって、原子力を専門的に学んだ学生が
 必ずしも原子力推進として働くのではなく、卒業後に多方面で活躍できるようになっている。

※配布資料(PDF


2012/7/4 第59回原発PT総会(脱原発ロードマップ)

※次第・配付資料はこちらから(PDF

○「脱原発ロードマップ第1次提言」についてヒアリング

説明:脱原発ロードマップを考える会世話人
   平岡 秀夫 衆議院議員

・添付の「脱原発ロードマップ第1次提言」を全文読み上げによる説明。平岡
 議員の途中退席により、質疑の続きは同世話人の近藤昭一衆議院議員が対応。
 

 
○出席議員による質疑・意見等

・なぜ(原発ゼロを)2025年に?
⇒決めの問題でもあるが、ドイツの脱原発も絵姿として参考にした。この目標に
 向かってすべての政策努力をしていくというつもり。

・最終的に市民語で、多くの国民にもわかりやすいものになった。全面的に賛成。
 日本人は正しいことであれば厳しい条件でも戦える。2025年だったら2025年で
 やるという意思をきちんと示すのが私たちの姿勢。
⇒発足時に70名を超える呼びかけ人と賛同者があったが、第1次提言ができてから
 再度賛同を確認し、民主党だけで80人超が賛同。今後、党内での議論も深め、
 国民の皆さんにもしっかり示していきたい。

・今後、第1次提言はどう扱うのか?
⇒1つは、エネルギーPTでも取り上げて議論して頂きたい。政府に対しては、先週
 末に官房長官にはお届けし、「参考にする」とコメントを頂いた。今週は、枝野
 大臣、細野大臣に届けるため日程調整中。会の活動方針として、「脱原発基本
 法案」をつくりながら現実のものとして動けるような活動を考えていく。

・P1の第2パラグラフで、「倫理的」なエネルギーでないという表現は客観性を欠
 いて説得力を落とすのでは?NHKでスイスが脱原発を決めたことを大々的に報道
 していた。ドイツの例が多いが、他国の事例も入れた方が説得力を増すのでは。
⇒建設的な批判をありがとうございます。スイスやイタリアも国民投票で脱原発を決めた段階。
 ドイツには具体的なアクションプランがあるので、ドイツの動きも踏まえた表現とした。  

・地域によって状況と発言の温度が違う。私は西宮出身だが、私の周りでは「今
 年の夏は融通と節電で乗り切るという意見が大勢」を占めていなかったので、
 慎重な大飯再稼働を求める署名はしなかった。50サイクル、60サイクルの問題
 もあり、厳しい地域と緩い地域では超えられるハードルが違う。
⇒重要な観点。経営に与える影響について、実は関電は、経年で古くなって償却済みのため経営
 に与える影響は少ない。むしろ発電量をどう確保し、料金をどうするかが問題ではないか。
 

 
・エネルギー・環境会議で示されて3つの選択肢はこれからパブコメに付されるが、
 この提言もパブコメに付すのか?
⇒今のところ考えていないが、より広く知って貰いたいなあと思っています。

・40年廃炉なら2030年で原発比率が約15%であり、意図的に廃炉していかないと
 こういう図にはならない。それを2025年でゼロにするためには、カウンターと
 なる廃炉の基準を同時に示さないと、ただ書いただけの目標。次に、再生エネ
 ルギーがこれだけ本当に伸びるのか?再生エネルギーはピーク電力のみ。
 もう少し技術論的にも現実的に考えるべきではないか。廃炉の基準というのは
 バックフィットしかないが、作るのは難しい。どうクリアするかの具体的な提
 言がない。これは意見として。
⇒重要なご指摘。第1次提言の中でまだまだ検討、詳細にやっていくとして、まず
 は問題提起。この表つくるに当たっての廃炉の基準は3ページに示したが、もっと詳細な基準が必要
 になってくる。再生エネルギーは環境省がつくった見通しも参考にしながらやってきた。

・エネルギー・環境会議ではそれぞれの関係から情報があがってきて統合するは
 ずだったのが、先般の会議での断定的な物言いには違和感がある。もんじゅの
 取り扱いについても、小委員会で議論していないのに大綱に出るのは問題で、
 委員が抗議したそうだ。私たちは与党ではあるが、現在進められている議論に
 対して一緒に問題意識を持って取り組んでいければと考えている。

・私も世話人の一人であるが、どう党内の意見として具体的に空気をつくってい
 くかが重要。荒井座長が発言されたバックフィットや再生エネルギーも重要だ
 が、7/1からの固定買取制度開始で、想定外の投資や電力会社に送電を受け取
 れと言っても送電網の強化が必要などの問題が起こっている。原発PTの使命か
 どうかは別として、地域分散型でやっていくことに力添えをお願いしたい。
 脱原発ロードマップを考える会は議員連盟だが、党PTは党の公式な機関であり、
 全体として党に対しての影響が大きいので、是非宜しくお願いします。
 

 
○荒井座長
 今のご提言はよく理解してやっていく。政府のエネルギーベストミックスにも
 このPTとしての見解をまとめていくが、その際に今日の第1次提言は重要なイン
 パクトを与えるものとして参考にしたい。


2012/7/3 ベラルーシ独立記念日レセプションに出席

ベラルーシ独立記念日のレセプションに出席し、民主党ベラルーシ 議員連盟の会長としてお祝いのスピーチをしました。レセプションには私の他、議連役員の首藤信彦衆議院議員、篠原孝 衆議院議員、谷岡郁子参議院議員らが出席しました。
 

 
ベラルーシはチェルノブイリ原発事故の際、被災の80%を受けた地域です。 昨年10月、セルゲイ・ラフマノフ駐日大使が着任しました。
大使はプロの外交官でも政治家でもなく、放射能専門の科学者です。 これはベラルーシからの「放射能被害の知見提供や技術的な支援をします」 という外交的メッセージですが、政府は当初気が付きませんでした。
そこで、原発PTが中心となって民主党による議員連盟を立ち上げたのが今年 5月のことです。
 

 
以来、ベラルーシと日本の間に原子力災害協力協定を結ぶべく両国政府に 働きかけています。もう少しで協定が締結される方向で進んでおりますが、 実現すればチェルノブイリ事故後、25年にわたって蓄積された低線量放射能 被ばくのデータは、日本側に提供されます。
低線量被ばくに関するわが国の公的機関による発表に対して、妊婦やお母さん を中心に信頼性が揺らいでいる今、チェルノブイリでこの25年間に実際何が 起こったかというデータが大きな説得力を持ちます。


2012/7/1 連合後援会総会

 先週は札幌市内でも夏日となり、いよいよ本格的な夏の到来を感じさせます。 この週末は清田区、豊平区にて私の連合後援会の総会が執り行われました。 折しも、この一週間は新聞等で社会保障と税の一体改革をはじめ民主党内外の 様々な情報が目まぐるしく飛び交いました。
 

 
後援会関係者から現状への不安や不満を吐露する声も聞かれ、こうした声は 真摯に受け止めなければなりません。
 

 
特に、民主党内の意思決定プロセスについては改善が急務です。 その他、「国会議員の評価はどのようにして決めるべきか」「再生可能エネル ギーと北海道の可能性」等について意見交換を行いました。
 

 
 総会の場では「民主党にとって大変な向かい風で、荒井さんの闘いもこれまで にない厳しいものになるだろう。しかし、党内では原発事故収束のために様々 な制度立案に力を発揮し、議員として立派に仕事をしている。後援会としても これまで以上に力強く支えよう!」と力強いお言葉を頂きました。
 

 
お忙しい中、多くの方にお越し頂き、有難うございました。