2020.04.06 決算行政委員会第2分科会

決算行政委員会第二分科会にて、文科省関連の質疑に立ちました。永田町子ども未来会議にて取り組んでいる課題である、生まれながらに人工呼吸器や経管栄養を必要とする医療的ケア児が、学齢期を迎えるときに直面する「通学の壁問題」と「学ぶ権利の保障」がテーマです。

冒頭、学校に通って学びたいという、2人のお子さんの手紙を読み上げてご紹介しました。親の付き添いがなければ、通学することが認められず、週2回だけ先生が家に来て教えてくれる「訪問席」の子どもたちの切実な願いです。

また、「青少年のスポーツ振興」の視点から、子どもたちが部活動を通じてスポーツを学ぶことの環境整備について見解を問いました。

(☆東京もコロナ感染爆発の瀬戸際にある警戒状況のため、「3密」を避けるため、委員会室での秘書による写真撮影は見送る判断をして、事務室内の院内ケーブルテレビの画面を撮影しました。蛍光灯の反射などが映り込んでおり、画質が粗いことをお詫び致します。)

<資料>
議事速報 令和02年04月06日決算第二分科会第1号01_荒井聰分科員

☆質疑全体の様子は、衆議院TVのビデオライブラリよりご覧いただけます
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php#library

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1)コロナウイルス感染拡大に伴う、一斉休校などに対応する自治体職員について

〇荒井聰発言

  • 質問している今現在、緊急事態宣言を発するのではと言われている状況において、休校についての考え、また、過去東日本大震災、原発事故に対応した地方自治体職員の心労に悩んだ事例がありました。現場で働く人に対するお考えをお聞かせください。

〇萩生田国務大臣の回答

  • 全国一斉休校の要請では、準備期間のない中で全国の皆さんにご負担をかけた。各自治体が準備をする余裕があった方が良かったと大いに承知している。先行した北海道においてもそうだったと察する。地方公務員の皆さんは責任を感じながら業務に重視されると思いますので、最大限の配慮を心がけていきます。

2)医療的ケア児の学ぶ権利について

〇荒井聰発言

  • 医療的ケア児の中には学校で学びたい、特別支援学校ではなく普通学校に通うことを強く望む子どもたちがいます。これに対し、文部科学省は医療的ケア児を受け入れる学校に看護師を手厚く配置できるようにしてくれました。しかし、気管切開をして人工呼吸器をつけていたりすると特別支援学校ですら、保護者の付き添いを条件として、今もなお希望通り学校に行けない状況があります。これについてのどう取り組み、考えるかお聞かせください。

〇文部科学省の回答

  • 平成31年3月に保護者の付き添いについては、本人の自立を促すためにも真に必要と考える場合に限ることを盛り込んだ、学校における医療的ケアの基本的な考え方を整理し各教育委員会等に対して通知を発出しました。引き続き、内容が十分理解され、適切な対応が取られるよう促進して参ります。

〇萩生田国務大臣の回答

  • どこの公立学校でも受け入れるようにすることはなかなか難しいことから、特別支援学校を選択することになる、という流れを変えるべく、各自治体内に人もお金も集中して支援する拠点校を設けていくことを前向きに検討しようと考えています。子どもたちの学ぶ機会を奪ってはならないと思います。

3)青少年のスポーツ振興

〇荒井聰発言

  • 私が理事長を務める高等学校の運営を通じ、教員の超過勤務においては未経験の教員が顧問となっていたりする部活動が負担になっていることを踏まえ、教員の労働組合と36協定を結び実態通り残業代を支払うこと、またの部活動指導を外部指導者に委託することに取り組んだところ、残業代が削減され、部活動はレベルアップにつながりました。この事例について見解・取り組みをお聞きしたい。

〇文部科学省の回答

  • 部活動を理由とした超過勤務の実態や競技経験のない教員による部活動の指導の実態はあると認識しています。それを踏まえ、平成29年度に部活動における専門的な指導や大会引率を行う部活動指導員を制度化し、令和2年度においても増員、補助対象経費増のための予算措置を行いました。

〇荒井聰発言

  • 部活動競技に直結する日本中学体育連盟(以下、中体連)も子どもたちのための組織であって欲しいと感じています。規定に則さないということで加盟している競技団体が戦後ほぼ変わっておらず、硬式テニスやスノーボードなど今子供たちが憧れる種目が含まれず、部活動を通じて学ぶチャンスが失われています。これについての見解をお聞きしたい。

〇スポーツ庁の回答

  • 中体連への加盟については、公平性・透明性の観点から定められた加盟基準を適切に運用していくべきものであり、加盟を希望する団体との意思疎通を図り進めることが有効と捉えています。中立的な立場で関わってまいりたいと思います。

〇萩生田国務大臣の回答

  • 中体連も高体連も戦後の日本のスポーツを支える大きな役割をはたしていただきました。今後の在り方については、子どもたちがスポーツをするチャンスを中学時代に失わぬよう環境整備に努力したいと思います。

以上