江田五月・前参議院議長 応援演説

=江田五月・前参議院議長 応援演説の書き起こしです=

■憲法12条「この憲法が国民に与えた自由や権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」

《安倍総理に対する審判の選挙》
この総選挙の課題は、小選挙の課題というのは、いままでの安倍政権に対する審判。安倍さんちょっとおかしいんじゃないの?とお灸を据えなきゃいけないというのが総選挙の課題なんですよ。

野党が、混乱に混乱ですからね。
テレビのワイドショーなんかも、「野党のバラバラ状態だからもう投票行くのもいやだ、勝手にしてくれ」と。
これは安倍首相の思うつぼなんじゃないか。

安倍晋三総理はおかしい!思い上がりもはなはだしい!
私の地元岡山では、まさに加計学園が大問題になっている。
総理大臣が友情に厚いのはいいが、
総理大臣の職責を友情で歪めていくのはいいのか?
国民のみなさんのお金ですからね。

安保法制や共謀罪、アベノミクスはどうなってるんだ。
年金はどうだ、消費税はどうだ、いろいろな課題がある。
安倍さんはいったい何の思いで解散をやったのか?

《国民主権と総理の解散権》
総理大臣の解散権は、まったく自由に、理由があろうかなかろうが、自由に解散できるというのが法律学の通説で、そのように運用されている。

総理の解散権も、内閣の行政権も、国会の立法権も、裁判所の司法権も、すべてこれ誰かに与えられた、託されている権限。
言うまでもあり、皆さんであり、私たちであり国民。
それが国民主権というもの。

国民主権で、国民が総理大臣に解散を託している。
謙虚な気持ちになって、解散が国民になってプラスなのかマイナスなのか、意味がわかるのかを考えて解散しなければ。

3ヶ月前に内閣改造があった。
国会を通じて国民の皆さんに説明し、発信する。
野党の議員が質問することで論点がはっきりして、審判を問うというのが解散の常道であり、国民主権、立憲主権というもの。

(今回の解散総選挙は)国会を召集して、そのまま10分もなく、議席の指定やったら紫の袱紗入ってきました、あとは解散ですと。

案の定、野党が足並みが乱れて、内閣支持率が30%台なのに、なんと与党が300議席取るんではないかということになっている。みんなが投票権を行使しなければいけない。
安倍さんに「しまったあ」という思いをさせなければいけない。それが一番大事なところです。

 

《憲法12条の意義》
憲法12条というのは案外忘れられている。
9条も、13条も25条も、もちろん重要。
12条には、「この憲法が国民に与えた自由や権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」と書いてある。権利や義務は、国民が自分の努力で守らねばならないと書いてある。
その一番大事なのが選挙権、選挙で1票投じることなんです!

ぜひ皆さん、投票に行って、この北海道3区は間違いなく荒井さとしと書いてください。
今の自民党を見てください!
安倍さんが右といえば全部右、左といえば全部左。
選挙区の個別の自民党の人に入れたって何にもならない。
「安倍さんにお灸を据えるんだ」という投票を示さなければならない。

《政権交代できる野党政党を》
去年の夏までざっと40年国政にかかわってきました。
荒井さんは24年前、日本新党で当選して、日本の政治が大きく変わっていって細川政権が誕生した。政権担当能力がなかったから潰れた。
民主党政権もいろいろいい政策もしたんですが、内部から崩壊した。やっぱり政権交代体制つくらなきゃいけない。

そのためには今の自民党一強じゃなくて、やっぱりしっかりした野党をつくらなきゃいけない。そのために解散直前からいろんな決断があった。前原さんも、ひとつの決断をした。
私は、前原さんの決断、あのときには「それでいける、行け!」と思った。ところがどっこい。こんなにガタガタになってしまった。

 

《枝野・立憲民主党》
そんな中で、枝野さんが手を上げて、荒井さん他みんながはせ参じて、立憲民主党で行こうと。立憲民主党の旗に、国民みんなが期待を寄せているんです。

候補者は全国で80人ぐらいかな?
だから、次は立憲民主党に政権をお渡しくださいと、そうまでは行けないけど、ここで立憲民主党を前に大きく進めて、この方向で自民党の変わるものを作っていくんだ。
これがこれからの日本の政治を変える道なんです。

私は去年の夏、もう後期高齢者を過ぎてしまったので、「私の仕事はここまで!次の若い一人たちに」と言ってバトンタッチしましたが、こういう状態のなかで、日本の民主主義をもう一度やり直すんですよ。
それが立憲民主党の仕事なんです。

《日本には荒井さとしが必要だ》
その立憲民主党のなかで、荒井さとしさんのような人がいて、
いろんな事を気にしながら、様々な答えを頭の中に入れながら粘り強くみんなを引っ張っていく。
そして自分はじーっとみんなの事を聞きながら、ここだという時に物を言う。
こういう人がいないと政党は前に進んでいかない。

私は今日、岡山から来ましたが、
荒井さとしが間違いなく小選挙区で当選しなければ、日本中が困るんですよ!
日本中の立憲民主党に期待している皆さんが、「北海道3区では荒井さとし」と願っている。
でも、我々は荒井さとしと書くことはできないんです。
北海道3区の皆さんでなければ書けないんです。
ぜひ荒井さとしを選挙区で勝たせてください。